日経エンタテインメント!が年に1回発表している恒例の「タレントパワーランキング」。2020年の総合1位となったのはサンドウィッチマン。19年に続き堂々の2連覇だ。個人でも、富澤たけしが5位、伊達みきおが7位とトップ10入り。圧倒的な人気が明らかになった。

日経エンタテインメント!では、2008年から年1回「タレントパワーランキング」を発表している。株式会社アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化したものだ。
今回対象とした著名人は1280組。19年と同様、“直近の人気度”を明確にするため、20年2月調査の数字を基にしている。
ホリプロ3大女優がトップ10入り
総合1位は19年に引き続き、サンドウィッチマンが獲得した。安定の好感度の高さで、もともと数多くのレギュラーを持つが、テレビ改編期にはいまだに新番組への起用が途切れない。19年は4月に『サンドのお風呂いただきます』(NHK総合)、10月には『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)と『ウワサのお客さま』(フジテレビ系)が始まった。さらに19年は、スポーツの国際大会関連でもキーマンとなり、3月に東京五輪・パラリンピック聖火リレーの公式アンバサダーに選ばれ、9月のラグビーW杯日本大会では、元ラグビー部出身のファンとして、ラジオやブログ発信で盛り上げた。個人では、富澤たけしが14位から5位へと順位を上げ、初の総合トップ10入り。伊達みきおも10位から7位にアップした。
2位は新垣結衣。この1年は映画やドラマへの出演がなかったが、ライオンや任天堂の新規契約もあり、CMで存在感を示した。
3位は、15年以降トップ3に入り続けている綾瀬はるか。19年はNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で、主人公を支える明るい妻を演じ、作品の“癒やし”として視聴者を虜に。
マツコ・デラックスは今回は4位。順位を落としてはいるものの、高い支持は維持している。レギュラー番組8本を持つほか、19年は資生堂「薬用ケアハイブリッドファンデ」のアンバサダーや、亀田製菓の新キャラクターに就任するなど、CM業界からも相変わらず引っ張りだこだった。
嵐は1つ順位を落とし、6位という結果。とはいえ、数値は高い水準で推移している。20周年を迎えた19年は、ベストアルバムが200万枚を超えて年間1位のセールスとなったほか、公式YouTubeチャンネルを開設し、SNSや楽曲のデジタル配信をスタート。ネット全面解禁の年になった。
大泉洋は17位から8位へと大きく順位が上がり、男優1位に。19年7月期の主演連ドラ『ノーサイド・ゲーム』で、社が保有するラグビー部の建て直しを図る中堅サラリーマンを好演した。
9位は深田恭子、10位には石原さとみがランクイン。深田は『ルパンの娘』、石原は『Heaven?~ご苦楽レストラン~』と、19年7月期の連ドラに主演。3位の綾瀬をはじめ、ホリプロの3大女優がトップ10に入り、強さを見せた。