ウィズ・コロナでの転職上手 エージェントを賢く使う経営者JP社長 井上和幸

「壁打ち相手」としての人材エージェント

ミドル、シニアクラスにとっての人材エージェントは、転職の局面に留まらず、折々に見解や関連情報をもらえる「壁打ち相手」、メンター的なタイプであるべきだと私は考えています(そのレベルでサポートしようとしている・できるファームは非常に限られているのも事実ではありますが)。

人材エージェントとは、関与している領域ごとに、そこで活躍する皆さんといっとき伴走しながら、よりよきキャリアのご支援に務めるのが使命です。だからこそ、生半可なスタンスでは務まらない、常に「担当領域における高度プロフェッショナル」であることを心して、そうあるべく努力を怠らない必要があります。

当社に関して言えば、経営そのもの、事業執行や部門運営そのものを「それを担う責任者の最適化からアプローチ」しています。常に経営、事業運営、組織編成、あるいは人材の配置や育成に関する専門力を求められるため、私たち自身が常にこれらのことに関してOJT・OFFJT(Off-the-Job Training)を通じて研さんし続ける必要があり、自社の教育投資に多くを割いています。それでも常に、「私たちはご期待に充分にお応えできているだろうか」を自問自答し続ける日々でもあります。

欧米のタレント経営者が持つべき3つの専門家は「医者、弁護士、ヘッドハンター」といわれます。日本においては、欧米経営者に比べてこのあたりは遅れているといわれて久しいですが、かなりキャッチアップし始めている流れもあり、ここから2020年代、30年代と、多くのリーダーの皆さんが自身の「バーチャルチーム」を持つことが格段に増えるように感じています。

専門契約などしなくとも、今回ご紹介したようなサポートを人材エージェントから得ることが可能です。皆さんのこれからのキャリアをサポートしてくれる「かかりつけ医」としての人材エージェントを、ぜひこの期間中に見つけ、自身のチームに加えてもらえればと思います。

不透明であり、状況が日々変わり続ける環境だからこそ、自分だけでなんとかするのは限界があります。転職成功の可否は、よい情報ソース、サポーターを見つけて味方にできるか否かに、かなりの部分がかかっているといって過言ではないでしょう。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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