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相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「眠る」という意味のsleepを使ったフレーズについて見ていきましょう。

◇  ◇  ◇

チーム内ミーティングを行い、ユウカが取りまとめて、上司のジョンに報告することになりました。メンバーからのお願いごともあり、時間を取ってもらい早速本題を切り出したユウカ。来月行われる予定のビッグイベントに関してスタッフが足りてないので、なんとか人員を増やしてもらいたい、という意見を伝えました。それに対するジョンの返答をきっかけに会話は思わぬ方向に……。

それはこんな会話でした。

Yuka: Could I have a little bit of your time, please?
John: Of course.
Yuka: I want to talk to you about yesterday's team meeting.
John: Sure, go ahead.
Yuka: In preparation for the big event next month, I'd like to increase the number of staff.
John: That's a good idea. Right now, we have just enough people, but...
Yuka: Could we borrow people from other departments?
John: Okay, let me sleep on it.
Yuka: Huh? Did you not sleep enough? You've been working a lot of overtime these days.
John: No, I'm not sleepy.
Yuka: Sorry for asking you to stay late. Please go home and get some rest.
John: But I'm fine...

日本語に置き換えてみると次のようになります。

ユウカ:少しお時間いいですか?
ジョン:もちろんだよ。
ユウカ:昨日のチームミーティングのご報告をしたいのです。
ジョン:ああ、頼むよ。
ユウカ:来月の大きなイベントに備えて、スタッフの数を増やしたいのです。
ジョン:確かに、今みんなギリギリの人数でやっているしなぁ。
ユウカ:他の部署から応援を頼むことなどはできますか?
ジョン:わかった、ちょっと考えさせてくれ。
ユウカ:え? 寝不足ですか? 最近残業ばかりしてましたもんね。
ジョン:いや、眠くないよ。
ユウカ:無理なお願いしてしまって、すみません。帰ってよく休んでください。
ジョン:いや、大丈夫だから……

上記は、ユウカがチーム内のミーティング内容を上司であるジョンに伝えているところです。チーム内で出た人員を増やしてもらいたい、という要請を受け、ジョンの一存では決められないため、答えを出すのに時間がかかる旨を伝えたのですが……。ジョンのsleepを使ったフレーズをユウカは理解できず、会話にズレが生じてしまいました。

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