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ウィズコロナ就活 後悔しないための3つのポイント

通年採用時代の就活のトリセツ(7)

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NIKKEI STYLE

こんにちは、法政大学キャリアデザイン学部教授の田中研之輔です。緊急事態宣言解除から1カ月強、日常の生活スタイルに戻りつつはあるものの、学生の皆さんは戸惑いも多いですよね。なかでも一番の戸惑いは、大学講義だと思います。まさか、前期全ての講義がオンラインや課題形式で実施されることになるとは、想像もしていませんでしたよね。

コロナショックによる変化は、就活にも多大な影響を及ぼしています。「これからの就活」について述べる前に、「今の就活」が直面している2つの歴史的な転換を確認しておきますね。

一つ目は、就職活動の通年化。これは、皆さんを採用する企業側が、これまでの一括採用型から通年採用型への歴史的なシフトを行なっていることに関連します。2年から長期インターンを始め、3年のサマーインターンで内々定をもらう就活生も少なくありません。3年の夏に内々定とはいかない就活生は、その後も就活関連のイベントに足を運び、4年生の春先に向けて就活を続けます。文字通り、就職活動は通年化しています。

二つ目は、対面就活からオンライン就活への移行です。新型コロナによって、対面での面接やグループディスカッションを実施できなくなりました。企業はZOOM、Teams、LINEなどを用いてオンライン選考に切り替えていますし、オンライン選考のみで内定を出している企業も増えてきています。「対面でないと人柄がよく見えない」といった声もありますが、先輩たちの就活時よりもオンライン選考の機会は間違いなく増えていくでしょう。

さて、「これからの就活」で後悔しないために、私が必要だと思う3つのトリセツを提案します。

◆大学での学びや活動をアーカイブとしてまとめ、「見える化」させよう

これは第2回の記事でも伝えた「ポスト高校生からプレ社会人」に「変身=トランスフォーム」しようという点にもつながります。(第2回記事はこちら

講義をただ聞く、自らは何もしない「ポスト高校生」として日々を過ごしていると、就活は思うようにいきません。なぜなら、企業は受け身の「ポスト高校生」を求めていないからです。

ポイントは、経験を「言語化」して、アーカイブとしてまとめておくようにするということです。今はホームページも無料で作成できます。ホームページはハードルが高いと感じるなら、日記風SNSメディア「note」はオススメです。私も日頃から、経験したことや考えていることを「言語化」して、noteに掲載しています。

noteは自分だけが読む「日記」ではありません。誰もが読む可能のある「メディア」です。誰がいつ読んでもいいように書く必要があります。それは社会人として求められるスキルでもあります。

コロナショックの間、新卒採用担当者へのインタビューを重ねてきました。人事担当者の方は、口を揃えて、「これまでやってきたことをまとめたサイトとかがあれば、必ず見ます」と答えています。

面接中に「よろしければ、こちらのURLをクリックしてください」と伝えて、その先には、これまで取り組んできた事柄が言語化され、わかりやすくまとめられていると、確実に評価されます。実際にそのようにして就活を思い通りにすすめた学生を何人もみてきました。「プレ社会人」として、自分の「メディア」を運用している学生はまだまだ、少ないのでチャンスです。Twitterで「裏垢」や「闇垢」を使っていても、それはあなたの「実績」には一切ならないのです。

◆オンラインスキルを最大限に高めよう

コロナショックは落ち着いてきていますが、これからの就活においても1次面接や2次面接などの選考の初期段階はオンラインで実施されるようになります。というのも、企業側には3つ明確なメリットがあるからです。

*選考費用の最適化…面接に用いる会場コスト・使用時間を抑えることができる
*選考過程の平等性…選考過程を記録し、複数人の担当者で判断することができる
*地域間格差の解消…都市と地方学生との「地域格差」をなくすことができる

就活生側にもメリットがあります。

*閉ざされた空間での圧迫選考の回避
*選考会場への移動コスト(時間と費用)

コロナの感染拡大が落ち着いてからも全面出社ではなく、テレワークを継続している企業もあり、それらの企業の選考では、最終面接もオンラインで実施されるようになっていきます。これからの働き方でオンラインツールを使いこなすことは必須のビジネススキルです。

「電波が弱い」とか「携帯の充電不足」といった問題で、オンライン講義を適当に受けたりしてませんか? 「電波が弱ければ」ネット環境を改善する。Wi-Fiを利用できる施設(カフェなど)を探して、そこから受講する。充電はしておいてください。それはすぐにできますよね。

問題はその先。ここからは私の提案ですが、スマートフォンだけでやりくりしようと思うのではなく、必要なパソコンをまず入手しましょう。新型コロナ対応で、パソコンの貸し出しをしている大学も少なくありません。調べましょう。

その上で、パソコンを使いこなして、Zoom、Teams、Hangout、slack、facebook、社会人がコミュニケーションの基本として使用しているツールは、学生のうちに使いこなしておいてください。入社してからそれらのツールを丁寧に教えてくれるほど、先輩ビジネスパーソンには時間がありません。

使えるものは、練習して身体化させておくのです。それは、面接でも同じです。Zoomで面接が行われるのに、音声や映像が悪かったり、画面越しにうつる顔のサイズや、後ろに映り込む部屋が汚かったりすると、印象は良くはならないでしょう。そういった様子まで「見られている」として意識しておきましょう。

そこまで、と思うかもしれませんが、オンラインで得られる情報が限られているので、そのあたりの細部まで気を配れるかどうかも、重要な分かれ道なのです。ヘッドセットを購入し、画面からある程度離れて話すのがおすすめです(画面から離れると、なんとなくカメラを見ているような感じで、ちゃんとこちらを向いてしゃべっているように見えます)

変化に直面した時には、迅速に適応できるのか、企業はそのような人を求めています。テレワークになったので、ビジネス・パフォーマンスが落ちるのでは困るのです。むしろ、テクノロジーを駆使して、生産性を高める行動を実践していくことのできる人を探しています。

◆「キャリア資本」を蓄積する日々を過ごそう

これからの就活に必要なことについて、キャリア論の観点からもお話しておきます。これからはあなた自身がキャリアのオーナーシップ(所有権)を持つことが必要です。変化の激しい時代に、一つの組織だけにキャリアを預けるのはリスクになります。どんな変化があっても価値を発揮できるように、「キャリア資本」を蓄積するということが重要になります。

「キャリア資本」とは何か。次の三つの資本から構成されます。

(1)ビジネス資本……スキル、語学、プログラミング、資格、学歴、職歴などの資本
(2)社会関係資本……職場、友人、地域などでの持続的なネットワークによる資本
(3)経済資本……金銭、資産、財産、株式、不動産などの経済的な資本

大学生活ではまだ関係ないということはありません。アルバイトでも授業でも、何事も「キャリア資本」につながると捉えることができます。例えば、先述のオンラインスキルの習得はあなたのビジネス資本を増やすことになります。noteを書くことはビジネス資本を可視化することにもなります。制約のある環境に見えても、キャリア資本を積み上げていく機会は実はたくさんあります。

学生生活を過ごしている間に、戦略的かつ計画的にキャリア資本を蓄積するようにしてください。さあ、行動に移しましょう。

田中研之輔
1976年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程を経て、メルボルン大学、カリフォルニア大学バークレー校で客員研究員をつとめる。2008年に帰国し、法政大学キャリアデザイン学部教授。大学と企業をつなぐ連携プロジェクトを数多く手がける。企業の取締役、社外顧問を14社歴任。著書に『プロティアン―70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術』(日経BP社)など。
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