自分が探しているファッションアイテムについての質問を投稿すると、登録された全国のショップから回答が寄せられるファッションアプリ「FACY(フェイシー)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を数える利用者からの投稿内容を分析、次のトレンドを読み解く。
メンズ向けの「FACY MAN」の投稿件数を見てみると、前月に比べて最も増えていたのがのが「バッグ」だった。
例年であれば、職場や暮らしの環境が変わる3、4月に需要が高まるアイテムであるバッグ。今年は外出自粛期間を挟んだ影響により、注目を集めるタイミングが遅れたようだ。
バッグカテゴリ内の頻出語としては、「バックパック」が最も多かった。
バックパックが支持を集めている理由のひとつは、ここ数年で進んでいるビジネスシーンのカジュアル化だろう。今回は、FACYに登録する各店にビジネスユースに最適なバックパックを尋ねた。
どの角度から見てもスマート おすすめはスクエア型
「当店では、トートバッグやショルダーバッグなど様々なバッグを取り扱っていますが、圧倒的に人気があるのはバックパック。特に、ちょっとした出張にも持っていきやすいサイズ感のアイテムは店頭での反応がいいです」
そう語るのは、東京都台東区の蔵前にある「WEEKENDER SHOP(ウィークエンダーショップ)」店主の芹沢伸介氏。サンフランシスコ発のブランド、Aer(エアー)が手がける「Flight Pack 2」を紹介してくれた。

「モデル名に『Flight』と入っているように、2、3泊の出張なら問題なく使える容量を備えています。バックパネルにキャリーカートの持ち手を通せる点も便利ですね」
散らかりやすい細々したものをすっきりと収納できる、豊富なポケットも人気の理由だ。
「内側は、文房具やメモ帳、鍵などの小物を小分けにできるポケットが充実。外側の上部についている適度な浅さのポケットも気が利いています。名刺や小銭、パスポートを入れておけば、必要な時にすぐ取り出せますからね」
芹沢氏自身も数年ほど前からAerのバックパックを使っているそうだ。最大の魅力はそのデザイン性にあるという。

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