テレ朝・弘中綾香アナ 素の自分、ユーチューブで解放

テレビ朝日は2019年12月に「動画、はじめてみました」を新たに開設。若手ディレクターによる様々な企画を毎日配信している。アナウンサーによるオリジナル企画にも積極的で、本気のチャレンジ企画が目白押しだ。なかでも話題なのが弘中綾香アナ。19年は「好きな女性アナウンサーランキング」(オリコン調べ)で1位に。そんな弘中アナにユーチューブについて出演者とユーザー、両方の立場から話を聞いた。

ひろなか・あやか 2013年テレビ朝日入社。神奈川県出身。13年から5年間「ミュージックステーション」のサブMCを務めた。現在の担当番組は「激レアさんを連れてきた。」など。アベマTVの「ひろなかラジオ」も不定期で配信。

「今私が担当している番組は、ユーチューブと連動しているものが多いんです。『お願い!ランキング』での『太田伯山 悩みに答えない毒舌相談室』も未公開トークを配信していて。毎回お話が盛り上がるので、オンエアできているのはたぶん4分の1くらい。放送に入らなかった部分を流せるのはうれしいです」

「『かみひとえ』では、VTRをユーチューブに事前にアップして、いただいたご意見をトークに反映しています。ネットはコメント文化があるので、みなさんの声を吸収しやすい。ユーチューバーさんの動画でも、要望を吸い上げたりするじゃないですか。テレビもそういう双方向な面がもっと増えればいいなと思います」

弘中アナ自身、普段からユーチューブをよく見ているという。

「仕事中は、共演する芸人さんのネタを見たりとか。家にいるときは、料理やメイク動画をチェックしていて、ほかに、私はアイドルが好きなので、ミュージックビデオやライブ映像をよく見ています。韓国の音楽番組では、グループのメンバー1人ひとりをずっと追ってるカメラがあるんですよ。ずっと見ちゃうんですよね、メンバー全員分。『あああ、たまらんです』って感じで(笑)」

「あと、ユーチューブは関連動画の提案機能が秀逸。自分の趣味嗜好と合致するものが多いから、クリックしているとすぐに何時間かたっちゃう。向こうからポンポン送られてくる感じが、抜け出せなくなる……。ワナなのかなって(笑)」

毎週金曜に配信している「弘中美活部」では、汗まみれで過酷エクササイズに挑戦したりと、かなり素の部分をさらけ出した内容だが……。

「そういう時代なんでしょうね。公の顔とそうじゃないときの境目があまりにもなくなっている。私も動画世代を自負していますし、抵抗感はないです。以前は芸能人の方とか、私生活を見せないのが当たり前だったかもしれないですけど。『私、アナウンサーですから』みたいな感じって、時代遅れかなって」

「配信があることで、後輩たちが番組では見せられない特技や個性を出せるのは、すごくいいなと思っています。私も入社当初は『こういう一面もあるのに』とか、自分の力不足で出せない部分があったので。個の力を見つけやすい、見つかりやすい時代になったと思いますね。チャンスが増えました」

「テレビはたくさんの人が関わって、スケールの大きなことができます。一方の動画はパーソナルなことに適していて、身近に感じてもらえる。うまいこと組み合わせて使っていけたら、面白い展開がまだまだ広がりそうです」

(日経エンタテインメント!6月号の記事を再構成 文/内藤悦子 写真/藤本和史 スタイリスト/村田ゆみ子)

[日経MJ2020年6月19日付]

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