女子に人気のカラーペン 筆タッチで手書き文字美しく
今旬ときめきステーショナリー
昨年から新商品のカラーペンが続々と登場し、ビジネスシーンでもカラーペンを使う女性が増えています。好きなノートとペンを使う箇条書きの手帳術「バレットジャーナル」や勉強を計画する「スタディープランナー」といった自由度が高い手帳術の流行や、西洋の書道と呼ばれる「カリグラフィー」がSNS(交流サイト)を中心にブームになっていることから、自分好みに使えるカラーペンの人気が急上昇。新型コロナウイルスの影響もあり、おうち時間を活用してカラーペンを使い文字や絵を描く人が増えています。そこで今回は仕事とプライベート両方のシーンで使える、おすすめのカラーペンと使い方を紹介します。
淡い発色が魅力 筆ペンタイプのラインマーカー
蛍光ペンは重要な文字をマークすることに使いますが、彩度が高いピンクやイエローといったハッキリとした色合いが主流です。色鮮やかなカラーはしっかりと文字が目立つ半面、発色がよすぎて目がチカチカしてしまった経験はありませんか? そんな悩みを解決するために生まれたのが淡い色のマーカーペンのゼブラ「マイルドライナー」です。2009年の発売以降、累計で5000万本以上を販売する大ヒット商品になっています。
そんなマイルドライナーから新しく登場したのが筆ペンタイプの「マイルドライナーブラッシュ」です。穏やかで優しい色合いはそのままに、ペン先が筆ペンになりました。カラーは全15色。3つのテーマ別にした5色セットもあり、好みや目的に合わせて好きな色を選べます。値段は1本150円(税抜き)です。
ペン先が筆になっているため、文字に強弱や濃淡をつけて書くことができます。また、1本で筆と極細ペンの2つの使い方ができるようになっているのが特徴です。筆の逆サイドの先端は極細ペンになっていて文字や図を書くのにも便利。この極細ペンはマイルドライナーもありますが、ペン先がさらに細くなっているのがポイントです。
一般的なマーカーペンのように資料や本にマーキングするのに便利です。筆タイプの場合は、筆の先端部分だけを使うと細く、筆を寝かせて引くと太い線が引けるため、線に強弱をつけることができます。発色が淡い色合いなので、マークした部分が主張しすぎず目に優しい点が魅力。
マイルドライナーブラッシュをさらに活用できる、簡単にきれいな手書き文字が描ける「カンタンカリグラフィーシート」をゼブラ公式サイト内で無料配信しています。プリンターで印刷し、紙の上からなぞり書きするだけで写真のような文字が簡単に書けます。おうちで過ごす時間が増えていることから、アクセス数が増加し人気が集まっているコンテンツです。また、ゼブラがインスタグラム内でウェブアンケートを行ったところ「カリグラフィーのことを知ってはいたが書いたことがない」「知っていて書いたこともある」と答えた人が約9割に上りました。カリグラフィーや手書き文字への関心は高く、カラーペン人気が広がることで今後さらに注目を集めそうです。
細かい文字がしっかり書ける0.4ミリのペン先
「私らしい色づかいで、毎日を彩る。」というコンセプトのもとに生まれたのが三菱鉛筆の「EMOTT(エモット)」です。手帳に予定やメモ書く際、細かい文字を書きたい女性が増えておりEMOTTは、水性サインペンの中でも0.4ミリというペン先の細さが特徴です。白を基調にしたカラーで、普段使いのアイテムとコーディネートしやすいデザインになっています。
カラーは淡い色から深みのある色合いまで、全40色という多色のラインアップが魅力。5色ずつにテーマに分けられており、1つのセットを使えば統一感のあるまとまったノートをとることができます。期間限定でこれからの季節にぴったりな「初夏」をイメージする新たな4つのカラーグループ「海辺(SEASIDE)」「朝焼(SUNUP)」「花束(BOUQUET)」「優美(ELEGANCE)」が登場。5色セットは各1000円(税抜き)で、単色は各200円(税抜き)です。
サインペンを使っていくとペン先が潰れてしまったり、太くなってしまったりすることがありますがEMOTTは、従来のサインペンと異なりペン芯がアウターで覆われています。このアウターでペン先が守られているため、細い文字を書き続けることができます。そしてボディーは角がなく握りやすいラウンドスクエア形状になっているのもポイントです。握りやすく転がりにくいデザインになっています。
ボールペンではなくサインペンをビジネスシーンで使う女性も増えています。細字なので手帳にスケジュールを書き込みやすく、色別に仕事やプライベートの予定を書き分ける使い方もおすすめです。耐水性の顔料インクが使われているため、水にぬれてもにじみにくく、デスク周りで安心して使えます。
色にこだわって作られたEMOTTは、誰でも手軽にセンスのいい色選びができるように5色ずつのカラーグループに分けられています。今回は「朝焼(SUNUP)」を使ってノートをまとめてきました。1つのカラーグループを使うと色のトーンがまとまるため、ノートがきれいにまとまります。また、耐水性の顔料インクが使われているのでノートを使っている時に気になる裏抜けや、にじみもカバーしてくれます。
カリグラフィーも楽しめる筆ペン
ぺんてるの「筆タッチサインペン」は、ロングセラーのサインペンをベースにした人気の商品です。発売から9年がたつヒット商品ですが、ユーザーの使い方に変化が現れました。従来は主に筆ペンとして使われてきましたが、最近ではインスタグラムを中心に「カリグラフィー」を披露するなど、手書き文字を楽しむ大人の女性のユーザーが増えてきました。
ユーザーの使い方の変化に伴い、写真右の「6色セットB」が新たに登場。今までの定番カラーとは異なり、近年ファッションやメイクに取り入れられている「ニュアンスカラー」を採用。バーガンディやオリーブグリーン、ライトグレーといった大人の女性に好まれる色合いが追加されました。カラーは全18色で、6本セットは各900円(税抜き)、単色は各150円(税抜き)です。
「筆タッチサインペン」は、ペン先が筆の形状のサインペンです。独特なしなりがあるのが特徴で、筆圧によって細い線から太い線まで強弱をつけて書きやすく、筆ペンに慣れていない初心者の方にもおすすめです。
ビジネスシーンでは宛名や手紙を書くのに重宝します。力の入れ具合で筆記線幅を自由に変えられるので、漢字の「とめ・はね・はらい」がしっかり書けます。線に抑揚が付けられるのでフォーマルなシーンから、アイデアメモなど線にこだわって書きたいときに便利です。
ぺんてる公式サイト内では「モダンカリグラフィー」のコンテンツを配信。筆ペンの使い方や、モダンカリグラフィーの基礎が分かるテキストも無料でダウンロードできます。書体はエレガントタイプ、ナチュラルタイプ、カジュアルタイプの3タイプから選べ、テキストに沿って文字を練習できます。プレ花嫁さん向けのウエルカムボードや、季節に合わせたコンテンツも配信しているので「モダンカリグラフィー」に興味のある方はぜひチェックしてみてください。
カリグラフィーや手書き文字がブームの兆し
コロナウイルスで自粛傾向が高まり、おうち時間を活用し「手書き文字」で手帳やノートをとる方が増えています。2012年ごろからSNSを中心にアメリカで流行している「カリグラフィー」が、日本でもじわじわ広がっています。カリグラフィーは、ウエディングのウエルカムボードやメッセージカードに活用するのが一般的でしたが、最近では手帳やノートのタイトルにカリグラフィーや手書き文字を取り入れる方も多く、より身近なものになってきました。「手書き文字」で個性を表現したり、SNSでつながりを持ったりと、手書きへの関心は一段と高まっています。
(文/写真 やまぐちまきこ)
年間300万PVを超える人気ブログ「フムフムハック」の編集長。文房具を中心に「読んでフムフム・ワクワクする」コンテンツを発信。雑誌やWEBで文具ライターとしても活躍中。フムフムハック:https://www.fumufumu89.com/
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