支出を減らしたいと思ったら、自分が何にいくらお金を使っているかを家計簿アプリなどで把握することが欠かせません。記録をするだけで支出を減らせる人がいる一方、記録したけどどうやって支出を減らしたらいいかわからない、という人もいます。そこで今回は、具体的な支出の見直し方を見ていきましょう。
支出を記録するだけで節約できることも
家計簿をつけるだけで節約できる人もいます。食事や体重を毎日記録するだけでダイエットできる「レコーディングダイエット」と同じように、支出を記録するようになると買い物のときに「これは本当に必要なのか」と考えるクセがつき、「ついで買い」や「なんとなく買い」がなくなって支出が減るのです。
家計簿を1カ月つけると自分のお金の使い方がわかり、どこにムダがあるかに気づきます。私のところに相談に来た人の例だと、「気に入った服があると色違いで2枚買っていたけど、結局1枚しか着ない」とか「飲みに行くと、ときどき終電に間に合わずタクシーで帰ることがあった」「スーパーへ毎日買い物に行くのが習慣になっていた」など。それに気づけば、服は1枚だけ買うようにしたり、飲みに行っても終電までに帰ったり、スーパーへ行く回数を少なくしたりすることで、支出を減らすことができます。
家計簿だけでは支出を減らせない人は
こんなふうに、支出の記録が節約に結びつく人もいますが、「家計簿はつけっぱなしで何もしていない」とか「家計簿をつけたけど、何をどう節約したらいいかわからない」という人もいます。そこで、どのように支出を減らしたらよいのか、具体的なやり方をお伝えします。
支出を減らすというと、買うものの「価格を下げる」ことを考えがちですが、金額のことばかり気にしているとストレスがたまり、節約が長続きしません。
支出を減らす方法には「価格を下げる」だけでなく、「回数を減らす」「使い切る」「必要性を考える」「メリハリをつける」「予算を決める」などいくつかの方法があります。これを費目に応じて取り入れていけばよいのです。