コロナで厳しい夏のボーナス 緊急事態どう乗り切る?コロナの先の家計シナリオ ファイナンシャルプランナー 浅田里花

2020/6/22
写真はイメージ=PIXTA
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新型コロナウイルスの影響により、多くの企業で夏のボーナスの支給額が減る見込みです。ファイナンシャルプランナーの浅田里花さんは「これを機にボーナスに依存する家計運営から脱却を」と訴えたうえで、家計改善のポイントを示します。

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この夏のボーナスはコロナの影響を受けて減少する家庭が多いでしょう。日本経済新聞の調査によると、5月13日時点で18業種中、13業種で支給額が前年を下回っているようです。前年並みかそれ以上のボーナスをあてにしていた家庭は、「ボーナス依存」からの脱却へと家計運営の舵(かじ)を大きく切らなければならないかもしれません。

ボーナスはないもの あればラッキー

夏のボーナスはいつもなら夏休みの家族旅行や帰省、家具や電化製品の買い替え費用として楽しみにしていることでしょう。住宅ローンのボーナス返済や固定資産税の納付など住宅関連費、子供の学校・塾・部活の費用など教育関連費、車検や自動車税など自動車関連費に回す予定の家庭も多いと思います。

また、クレジットカードでの高額の買い物をボーナス払いにしていたり、月々赤字になる家計の補填に充てていたりするケースも少なくないでしょう。ボーナスが減れば、赤字の補填で取り崩した貯蓄の穴埋めができません。クレカの支払いが重なると、さらに貯蓄を取り崩すことになります。貯蓄が滞れば、将来の資金計画にも支障が出かねません。

これを機にボーナスをあてにした「ボーナス依存」の家計運営を変えることをお勧めします。初めから「ボーナスはないもの。あればラッキー」という意識で過ごせば、赤字にならない支出の管理を心がけたり、月々に返済できる金額を超えたクレカの使いすぎをやめたりできるでしょう。どうしても必要な支出なら仕方ありませんが、ワンランク上のモノが欲しくて買ってしまいがちな人も、ボーナスが減りそうで消費意欲が減退しているはずのいま、使い癖を改めるチャンスです。

月々の家計収支がいつも赤字になる家庭は、これからは何にどれだけ使っているかをきちんと把握することです。紙の家計簿でもいいですし、家計簿アプリでもかまわないので、まず1~2カ月の家計の現状を記録しましょう。「ボーナスで補填すればいいから」と漫然と使っていた支出項目のなかに、もっと節約できる費目があると思われます。

元本割れしない金融資産から取り崩す

家計運営の方向転換はこれからのためですが、まずはこの夏の「緊急事態」をどう乗り切るかです。ボーナスで予定していた支出の計画を書き出してみましょう。見直しができる計画と、できない計画があるはずです。

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