住友不・シティハウス下目黒 都心近郊で低層・大規模今回の目利き 村田真氏

住友不動産が3月末から第1期1次販売を始めた東京都目黒区内の「シティハウス下目黒」(全195戸)は都心近郊では珍しい、家族で暮らせる広さの住戸に特化した低層の大規模物件だ。

「シティハウス下目黒」(全195戸)の完成予想図

「駅近」ではないが、交通利便性は高い。目黒通り沿いの最寄りのバス停までは徒歩5分。JR山手線など4路線が乗り入れる目黒駅行きは通勤時には約2分、日中も5、6分間隔でやってくる。ほかにも渋谷駅や東京駅、大崎駅などに向かうバスが走り、逆方向に乗れば武蔵小山や学芸大学など、東急電鉄の主要駅へアクセスできる。

敷地は東京都立林試の森公園からほど近い第一種低層住居専用地域内にある。3面が生活道路に接した約8500平方メートルの整形地だ。歩道状空地を前面道路沿いに提供することで、絶対高さ制限の10メートルを12メートルに緩和できる特例の適用を受け、地上4階建てを実現した。ドライエリア付きの地下階住戸も設けているので、実質は5階建てだ。

村田真氏

建物は「ロ」の字型の平面形状で、中庭に平置き41台分を含む79台分の駐車場がある。北側を除く建物部分は子育ての時期を迎える高収入の共働き世帯を想定して、60平方メートル台前半の2LDKから70平方メートル台後半の3LDKを配置した。北側は高齢夫婦世帯も意識した60平方メートル前後の2LDKが中心だ。どの住戸もリビング側で柱型を室外に出し、室内は引き戸を多用して使い勝手を向上させている。

第1期1次販売の対象は31戸で価格は7700万円から1億200万円。最多価格帯は8600万円台の3LDK6戸で平均坪単価は約400万円。3月中に21戸が成約見込みとなり、残り10戸を先着順に切り替えた直後、緊急事態宣言が出され、モデルルームの閉鎖と新規営業の中止に追い込まれた。

5月30日にモデルルームを再開。リモート主体の「新しい販売方式」も開始した。今後の販売計画は未定だが、担当者に焦る様子はない。実需に応える広さと住環境、資産性を備えた物件の希少性に自信ありげだ。

(日経BP 日経クロステック編集 シニアエディター)

[日経産業新聞2020年6月16日付]

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