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様々なコミュニティー 自分フィルターで仕事に生かす

仕事と遊びの境界線をなくす「公私混同力」のススメ(10)

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「キャリア迷路(モヤキャリ)」から抜け出すためのコミュニティーを主宰する池田千恵氏は、先が見えないキャリア形成を考えるひとつの選択肢として今、特定の目的のもとオンラインやオフラインで会社以外の人とつながる「コミュニティー」が注目を集めていると指摘します。外資系企業で広報をつとめながら、「ワーキングマザーのコミュニティー」「広報向けの勉強会」「コミュニケーションデザインのコミュニティー」など様々なコミュニティーに所属し活動することで、本業の仕事によい循環を生んでいる清水美央さんに池田氏が話を伺いました。

会社にいながら社外の視点を得る「コミュニティー」活用

――清水さんは「ワーキングマザー向けのコミュニティー」「広報向けの勉強会」「コミュニケーションデザインのコミュニティー」など様々なコミュニティーに入っておられます。様々な分野のコミュニティーに入るようになったきっかけは何でしたか?

10年ほど前、会社に取材にいらした記者の方がプライベートで活動している「パワーママプロジェクト」というワーキングマザー向けのコミュニティーを主宰していると知り、「こんなイベントがあるので来ませんか?」と直接誘われたのがきっかけです。

家の近所のママ友との交流も楽しいのですが、なんとなく仕事の話はタブーな気がしてしまったり、仕事の話と子供の話をするバランスに迷ってしまったりしていました。仕事の話を中心にして、たまに子供の話をする、というバランスがいいなと思っていたところ、パワーママプロジェクトで同じような価値観の人たちがいたと知り、安心しました。

PRに異動になってすぐに第1子の妊娠がわかり、育休を経て復帰しました。広報のことを学びたいけれど、子供が小さい中で勉強をする時間がなく、成果を出したいけれどどうしたらいいか分からないまま、試行錯誤していました。そのまま6年くらいたち、第2子の育休中に、友人にコミュニケーションデザインを学ぶ「さとなおラボ」を紹介されました。数カ月座学で学んだあと、SNS(交流サイト)のグループに入って交流しています。

今では他に広報関連のコミュニティーと、そこから派生した「ママ広報会」に入っています。SNSが普段のやりとりで、たまにランチタイムのオフ会でのコミュニケーションがあります。ママ広報会では記者の方との付き合い方や「今メディアからこんな取材来たけど誰か受けられます?」といったような、社内を飛び越えて、情報をやりとりすることもあります。実は「広報あるある」は業界を越えて共通な場合が多いですし、メディアも時代によって変わるので、生の情報や悩みを共有できる場があって助かっています。

部署ごとの社外連携で横の交流を武器に

――お話を聞いていて、今後は清水さんがいらっしゃる「広報」部署に限らず、他社・他業界での部署ごとの横の交流が役立つ時代がくるような気がしてきました。以前からまわりにコミュニティーに入っている人はいましたか? 情報収集はどうしましたか?

信頼する友人からの紹介で入ったので、ネット検索などはしていないですね。子供のころから色々な人から新しい話を聞くのが好きで、信頼できると思った人のお誘いは基本的には断らないタイプです。会社だけの世界も大事ですが、そこで満足するタイプではなく、進化したい、視野を広げたいという気持ちがいつもあります。

手当たり次第ではなく、自分の問題意識があったとき、信頼できる人に紹介してもらう、というタイミングが多かったです。

――コミュニティーに所属することで感じたよい変化はありましたか?

ママのときも、広報の仕事をしているときも同じ私だ、と考えられるようになり、気負いがなくなりました。母親であることを仕事に持ち込む人は当時周囲にはあまりいなかったし、自分も「時間が限られて無理です」というのは足かせになると思い、あまり公に言うことはなかったです。しかし、ママの自分も仕事の自分もひっくるめていろんな私をさらけだしたほうがよいことがあると気付き、スッキリしました。広報は人のつながりが生きる職種なので、子育てを含め社外の縁を広げることでよい影響があると思えるようになりましたし、実際にコミュニティー内での紹介が仕事につながる例もあります。

精神的な面では、家と会社の往復だけでない活動があるとリフレッシュにもなるし、社外にロールモデルができるとライフスタイルが充実することもわかりました。

社内コミュニケーションが円滑になった効果もありました。コミュニティーをきっかけに出会った友人の影響で、後輩や部下が「この人には話してみたい」と思ってくれるような空気を出すことが大事だと感じるようになりました。もともと私はドライなタイプだったので、忙しいときに「話しかけるなオーラ」を出してしまったり、以前は話しかけられても「ふーん」という対応を取っていたりしたかもしれません。今はチームメンバーに「美央さんは相談したら聞いてくれるし、応えてくれますよね」と言われるようになりました。安心感やポジティブなコミュニケーションは波及して大きな輪になると感じています。

実はちょっと人見知りもするタイプなのですが、テンションが仮に上がらない日でも、ポジティブに明るく反応することで相手も気持ちよく仕事ができるようになることに気付いたので、愛嬌(あいきょう)や機嫌がよいオーラがでるよう意識しています。

「自分フィルター」がコミュニティーでの学びを生かすポイント

――自分に合うコミュニティーに入ったことでよい循環が生まれているんですね。得た情報や気付きを社内に伝えることはありますか? その際に気をつけていることはありますか?

自分が入ってよかったコミュニティーのイベントに会社のチームメンバーを誘ったり、チームメンバーにコミュニティーで出会った人を紹介したりすることがあります。コミュニティー内でシェアされていてよかった情報を社内でも共有することもあります。その際はいったん「自分フィルター」を通すことは意識しています。コミュニティーで得た経験を単にそのままシェアするのではなく、ひと呼吸おいて、目的と相手を考えるようにしています。「この人にこれを伝えたらうれしいか、興味あるか、役に立つか」を基準にしています。

――お話を伺い、家と会社の往復だけでは得られない経験が、人生の幅を広げているのを感じます。素朴な疑問なのですが、複数のコミュニティーに入っていると、時間のやりくりは大変かもしれないと思いました。本業や子育てとの時間的兼ね合いはどのようにしていますか?

夫とはざっくりと「この日大丈夫?」と前もって聞くことでスケジュールを共有しています。早めに伝えることは心がけていて、お互いのバランスはフェアになるように調整しています。例えば今週私が外出する機会が多いときは、来週は減らす、といった感じで全体調整をしています。夫は基本的に学びや自分の視座を高く保つための投資については応援してくれるので助かっています。

◇  ◇  ◇

今回の清水さんのお話で印象的だったのが「自分フィルター」という言葉でした。

<コミュニティー活用のポイント>
・多くの情報がある中では信頼している人の情報を参考にする
・自分の問題意識を明らかにしてコミュニティーを選ぶ
・自分がよい!と思ったものもいったん「自分フィルター」を通し、相手に役立つかどうかを考える
・学びや自分の視座を高く保つ場を投資と捉え、パートナーと協力しつつ時間をやりくりする

今は複数のコミュニティーがあり、ネットで検索すればたくさん出てきます。気軽に入ってみて自分に合うものを探してみるのもよいですが、情報量が多く、時代の変化が大きい世の中でコミュニティーでの学びをうまく仕事やプライベートに生かすには、「自分フィルター」を常に磨くことが大切だと感じました。

まずは自分の問題意識が何かを考えた上で、信頼できる友達や知り合いがどんなコミュニティーに入っているか、聞いてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。あなたの一歩を応援しています!

池田千恵
朝6時 代表取締役。朝イチ業務改善コンサルタント。慶応義塾大学卒業。外食企業、外資系企業を経て現職。企業の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築しているほか、個人に向けては朝活でキャリア迷子から抜け出すためのコミュニティー「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/)を主宰。10年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。

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