様々なコミュニティー 自分フィルターで仕事に生かす仕事と遊びの境界線をなくす「公私混同力」のススメ(10)

2020/6/24
会社以外の人とつながる「コミュニティー」が注目を集めている
会社以外の人とつながる「コミュニティー」が注目を集めている

「キャリア迷路(モヤキャリ)」から抜け出すためのコミュニティーを主宰する池田千恵氏は、先が見えないキャリア形成を考えるひとつの選択肢として今、特定の目的のもとオンラインやオフラインで会社以外の人とつながる「コミュニティー」が注目を集めていると指摘します。外資系企業で広報をつとめながら、「ワーキングマザーのコミュニティー」「広報向けの勉強会」「コミュニケーションデザインのコミュニティー」など様々なコミュニティーに所属し活動することで、本業の仕事によい循環を生んでいる清水美央さんに池田氏が話を伺いました。

会社にいながら社外の視点を得る「コミュニティー」活用

清水美央さん。外資系企業広報部門に所属。商品開発部門とコンシューマーPRを経て現在はコーポレートPRを担当。企業戦略、社会貢献活動、従業員の活動など、ブランド全体のストーリーを社外にメディアを通じて伝える他、社内広報も担当。2回の育休を経て現在勤続16年。10歳、4歳の子供を育てるワーキングマザー

――清水さんは「ワーキングマザー向けのコミュニティー」「広報向けの勉強会」「コミュニケーションデザインのコミュニティー」など様々なコミュニティーに入っておられます。様々な分野のコミュニティーに入るようになったきっかけは何でしたか?

10年ほど前、会社に取材にいらした記者の方がプライベートで活動している「パワーママプロジェクト」というワーキングマザー向けのコミュニティーを主宰していると知り、「こんなイベントがあるので来ませんか?」と直接誘われたのがきっかけです。

家の近所のママ友との交流も楽しいのですが、なんとなく仕事の話はタブーな気がしてしまったり、仕事の話と子供の話をするバランスに迷ってしまったりしていました。仕事の話を中心にして、たまに子供の話をする、というバランスがいいなと思っていたところ、パワーママプロジェクトで同じような価値観の人たちがいたと知り、安心しました。

PRに異動になってすぐに第1子の妊娠がわかり、育休を経て復帰しました。広報のことを学びたいけれど、子供が小さい中で勉強をする時間がなく、成果を出したいけれどどうしたらいいか分からないまま、試行錯誤していました。そのまま6年くらいたち、第2子の育休中に、友人にコミュニケーションデザインを学ぶ「さとなおラボ」を紹介されました。数カ月座学で学んだあと、SNS(交流サイト)のグループに入って交流しています。

今では他に広報関連のコミュニティーと、そこから派生した「ママ広報会」に入っています。SNSが普段のやりとりで、たまにランチタイムのオフ会でのコミュニケーションがあります。ママ広報会では記者の方との付き合い方や「今メディアからこんな取材来たけど誰か受けられます?」といったような、社内を飛び越えて、情報をやりとりすることもあります。実は「広報あるある」は業界を越えて共通な場合が多いですし、メディアも時代によって変わるので、生の情報や悩みを共有できる場があって助かっています。

部署ごとの社外連携で横の交流を武器に

――お話を聞いていて、今後は清水さんがいらっしゃる「広報」部署に限らず、他社・他業界での部署ごとの横の交流が役立つ時代がくるような気がしてきました。以前からまわりにコミュニティーに入っている人はいましたか? 情報収集はどうしましたか?

信頼する友人からの紹介で入ったので、ネット検索などはしていないですね。子供のころから色々な人から新しい話を聞くのが好きで、信頼できると思った人のお誘いは基本的には断らないタイプです。会社だけの世界も大事ですが、そこで満足するタイプではなく、進化したい、視野を広げたいという気持ちがいつもあります。

手当たり次第ではなく、自分の問題意識があったとき、信頼できる人に紹介してもらう、というタイミングが多かったです。

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