「レザー小物」で全体のトーンを引き締め

シンプルでありながら味わい深いのがベージュ系コーデの魅力

ベージュは色のトーンが淡く、肌となじみやすいので、ニュートラルな雰囲気を保つことができます。癖がない分、自在にアレンジが可能な万能カラーともいえるでしょう。印象が柔らかい色だからこそ、様々なシーンで使えるわけです。

そんなベージュに濃いめカラーを添えるだけで、ぐっとめりはりが出てきます。ベージュより色が深いブラウン系は絶好のパートナー色。上下がつながったジャンプスーツが脚線を伸びやかに印象づけています。淡いベージュを引き立てているのは、首周りや腕ぐりにあしらったブラウンカラーのトリミング(縁取り)。深いブラウンのバッグとシューズも引き締め効果を発揮してくれます。

腕時計を袖の上から巻く小技は、ニットルックにスパイスを添えました

編み地のおかげで、やさしげなムードを帯びるベージュのニットで全体を組み上げると、柔和なムードに整えられます。ソフトなイメージを強めるには、服以外の小物類に濃いめカラーを投入するのが賢いスタイリング。具体的にはバッグや靴が工夫のしどころです。レザーのクールな質感を生かすと、ニットとの違いが際立ちます。

着丈の長いベスト(ジレ)を重ねたレイヤードは、縦長イメージを強調する仕掛け。トーンの近いニットルックが単調に見えていないのは、バッグと靴に生かしたブラウンカラーのおかげ。濃い色や、赤みを帯びた色を引き合わせることによって、ベージュらしさを引き立てる配色です。

シーズンレスなニュートラルカラーは心も装いも穏やかに

アメリカントラッドを体現する「Ralph Lauren Collection」は、トレンドに左右されないタイムレスな装いが魅力の一つです。20年プレフォールコレクションは、従来の季節感にとらわれないシーズンレスな装いを提案しています。ニュートラル(中間的)な色を軸に据えつつ、レザーのトリミングを配して、スパイスを加えるといったアレンジが装いの趣を深くしました。

無難な見え具合に収まってしまいがちなベージュですが、白シャツ、異素材、革小物の3大「相棒」を活用すれば、着こなしレパートリーが広がります。癖が強くないうえ、温和な印象を醸し出すベージュは、人に寄り添うようなイメージが持ち味だけに、不穏の時代を迎え、一段と支持される色になっていきそうです。

(画像協力)
ラルフ ローレン
https://www.ralphlauren.co.jp/
宮田理江
ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。多彩なメディアでランウェイリポートからトレンド情報、スタイリング指南などを発信。バイヤー、プレスなど業界経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした解説が好評。自らのテレビ通販ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。 著書に「おしゃれの近道」「もっとおしゃれの近道」(ともに、学研パブリッシング)がある。