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プロが教えるアイデア練習帳

2020/6/17

プロが教えるアイデア練習帳

参加する前は、実際に現物を触れないと選ぶのが難しいのではないかと思っていましたが、そんなことはありません。普段は行くことがないメロン畑に入って、聞いて、質問もできる。まるでテレビ番組に参加しているかのようで、親子ともに満足度の高いイベントでした。

この原稿が公開されるころにはおいしいメロンが届くはずなので、今から待ち遠しく感じています。

オンラインメロン狩りの3つの特徴とは

ここからは、私が体験した「オンラインメロン狩り」という新しいアイデアについて分析していきたいと思います。インターネットで果物を売るという点では、産直でメロンを買うのも、オンラインメロン狩りも同じようなアイデアに見えます。しかし、私自身がどちらも使ってみて感じたのは、オンラインメロン狩りには、産直アプリにはない価値があるということです。

オンラインメロン狩りが産直アプリと異なる特徴をあげてみます。

1点目は、農家の方から農作物が育った背景について詳しく話が聞ける点です。また、画面越しであっても、ハウスの中が暑そうな様子や、枯れた葉っぱが「クシャ」っと潰れる音など、リアルな情報に触れることができます。

2点目は、充実したQ&Aの時間があげられます。オンラインは農家と各家庭の距離感が近く、オフラインより質問しやすい雰囲気だったかもしれません。「なんでメロンには網があるの?」「おすすめの食べ方は?」など、子供電話相談室さながらに様々な質問が飛び交いました。

3点目に、農家の方の人柄が強く伝わったことです。このような取り組みに積極的な方なので、きっとメロンの良さを知ってほしいという思いが強い方だと思います。その様子が画面越しに伝わってきて、メロンそのもののおいしさよりも、その人を応援したい、いつか会いにいきたい、そんな気持ちになりました。

オンラインメロン狩りの着眼点は「学べる時間の提供」

以上のような特徴をもとに、オンラインメロン狩りというアイデアを「着眼点」と「切り口」に分けて分析してみたいと思います。

着眼点とは、アイデアの起点となる顧客価値。要は「誰にどのような価値を提供するか」を一言で現したものです。一方、切り口とは、着眼点を具体的な形にしたものを指します。

着眼点と切り口については、連載1回目「練習で鍛えるアイデア力 プロは着眼点×切り口で発想」でも紹介しているので、あわせて参照してください。

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同じ着眼点を、異なるビジネスに応用する
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