正社員の稼ぎ方が変わる コロナで減収、副業も選択肢20代から考える出世戦略(86)

副業には厳しい条件がある

とはいえ、副業ができる職種やスキルは、現時点でかなり限られています。

クラウドソーシングで有名なランサーズの仕事の種類・参考価格のページを見てみると、主な職種としては以下があげられています。

「コンサルティング」「事務・コンサル・専門職・その他」「システム開発・運用」「ライティング・ネーミング」「デザイン制作」「写真・動画・ナレーション」「Web制作・Webデザイン」「翻訳・通訳」「タスク・作業」

これらはつまり、手を動かせる専門職、です。

コンサルティングは一見すると助言だけに思われるかもしれませんが、実際には企業分析結果を戦略的なフレームワークに従って整理して示したり、事業計画策定においては売り上げや利益予測を数値として具体的に示したりすることもあたりまえです。自分の経験や知識を踏まえた助言だけを行い、手を動かすことはクライアントに任せてしまう、昔ながらのグレイヘアーコンサルティングは副業ではありえないのです。

顧問業という選択肢もあるが…

副業を請けるとしたら手を動かせる人にならないといけない。

けれども、多くの正社員で手を動かすことを求められている人は30代までが多いようです。40代以上になると、部下や後輩に手を動かす作業を依頼し、自分自身は方向指示や助言だけを行うことが増えてきます。残念ながらそういった人たちには副業市場は開かれてはいません。

ではどういう選択肢があるか、というと、その一つに顧問業があります。

大手人材紹介会社がこぞって参入している、定年退職した人向けの大きな人材市場になりつつあります。

経営アドバイス、販路紹介などが主な職務であり、月数回の訪問でそれらについての助言を行う契約が多いようです。

ただし、契約からのんびり1~2年をかけて結果を出してください、という例は全くありません。販路開拓であれば、契約の初月から、売り上げにつながる紹介ができないようならすぐにお払い箱です。つまり顧問業に求められるのは即効性です。

そう考えてみた時に、経営アドバイスや販路開拓で、即効性のある支援ができるかどうかをあらためて考えてみてください。

選ばれるスキルやつながりを意識する

副業にしても顧問業にしても、要は正社員としての本業以外にどう稼ぐか、ということです。シンプルに言ってしまえば、副業はスキルを稼ぎに変えることであり、顧問業はつながりを稼ぎに変えることです。

そうして考えてみれば、自分自身のスキルとつながりにどんな価値があるのか、ということを棚卸することが稼ぎ方を考えることになります。

もし今、スキルもつながりも不十分だとすれば、それらを獲得するための努力から入るしかなさそうです。すると自然と目の前の仕事を頑張ることになるのですが、今後はその仕事をすることでどんなスキルが手に入るのか、どんなつながりが手に入るのか、ということを意識してみてください。

さらに、何の気なしに後輩に任せていた仕事を自分でやってみるとか、面倒だと思って足を運ばなかった関連先に直接行ってみて話を聞くなどしてみてください。

平康慶浩
セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。高度人材養成機構理事リーダーシップ開発センター長。

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