オンライン面接の新常識 「伝わりにくさ」を破るコツエグゼクティブ層中心の転職エージェント 森本千賀子

オンライン面接のデメリットを知って、対策を講じる

・表情・リアクションがわかりづらい

画面が暗いと表情が見えないのはもちろんのこと、ある程度明るくても、画面上では表情が伝わりづらいものです。面接官が事業内容や業務内容の説明をしている間、聴くことに集中するあまり、完全に無表情で「固まってしまう」人も見受けられます。これでは、話している人はちゃんと理解してもらえているのか不安になってしまいます。

面接中は、なるべく笑顔を大きく作るように心がけてください。また、対面で話しているとき以上に、あいづちをまめに打ったり、「そうなんですか」「それはすごいですね」など、合いの手を入れたりするようにしましょう。少々オーバーアクションくらいでちょうどよくなります。「ちゃんと聞いていますよ」ということを、表情と仕草で伝えるようにしてください。

・思いや感情が伝わりづらい

採用選考において、「経験・スキルは十分とはいえないが、情熱を買う」と迎えられることもあります。しかし、オンラインでは画面を通している分、無機質な感じになるため、「熱い思い」が伝わりにくいといえます。

そこで、自分の思いを語るときには「カメラ」に目を向けてください。多くの人は、画面上の相手の映像を見ていますが、それだと視線が斜めに向いてしまいます。自分は相手の顔を見つめて話しているつもりでも、相手の目には「自分から目線を外している」状態で映っているわけです。

意識してカメラを見つめて話せば、相手には「自分にまっすぐ向き合って語りかけてくれている」と見えます。

・対面以上に「沈黙の時間」が気まずい

面接中の「沈黙」は気まずいもの。ぎくしゃくした空気になり、緊張が増してしまいます。そうなるのを防ぐためには、伝えること、質問したいことを整理して、紙に書き出しておくことをお勧めします。

・資料の共有に手間取ることがある

応募者が自身のPR資料や、相手企業への企画案をプレゼンするシーンもあります。このとき、資料を画面上にスムーズに出せず、焦ってしまうことも。オンラインミーティングでの画面共有に慣れていない人は、友人とのオンライン対話などでやり方を確認しておくといいでしょう。

上記のほか、淡々と進みがちなオンライン面接では、スタート時のアイスブレイクも大切だと感じます。軽い雑談から入ったほうが、お互いの気持ちがほぐれます。

相手の背景を見て、「そのバーチャル背景、いいですね」「素敵なインテリアですね」「ご自宅ですか。在宅ワークは多いのですか」といった言葉がけをしてみてはいかがでしょうか。

初対面の人とのオンラインコミュニケーションに慣れていない人は、オンラインワークショップに参加してみるなど、画面を通したコミュニケーションを練習しておくのも手だと思います。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

森本千賀子
morich代表取締役兼All Rounder Agent。リクルートグループで25年近くにわたりエグゼクティブ層中心の転職エージェントとして活躍。2012年、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。最新刊『マンガでわかる 成功する転職』(池田書店)、『トップコンサルタントが教える 無敵の転職』(新星出版社)ほか、著書多数。

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