大人の男の色気を演出 「オールブラック」時計8選Watch Special 2020(3)

2020/6/22
オールブラックブームの火付け役、シャネルJ12の新作は大胆なデザインに驚く
オールブラックブームの火付け役、シャネルJ12の新作は大胆なデザインに驚く

“オールブラック”もここ数年の時計界をけん引する人気ジャンルのひとつ。2020年も多くのブランドが文字盤、ケース、ブレスレットをブラックで統一した新作を発表している。今回はその中からとくに印象的な8本を選出。感度の鋭い男であることを示したかったら、あえてストイックな黒時計で決めてみてはいかがだろう。




見慣れた名作もぐっとモードな雰囲気に

軍用モデルやダイバーズなどでは外装すべてを黒で統一した時計は昔からあったが、ここまでブームになったのはシャネルやウブロがリッチなオールブラック時計を提案して以降だろう。最先端の素材と表面処理技術でオールブラックのクールさを際立たせたそれらは、ファッション性の高さからも大ヒット。以降多くのブランドがオールブラックを手がけるようになり、最近では老舗の名門勢もこのジャンルに参入するようになったのだ。

今回は今年の新作から、まずは現代的なビズスタイルに映えそうなモデルを4本セレクトしてみた。いずれもブランドの定番的なデザインながら、ぐっとモードな雰囲気を獲得しており、いつものスーツやジャケットスタイルにモダンな色気を添えるポイントになってくれるはずだ。

カルティエ 「サントス ドゥ カルティエ」

サントス ドゥ カルティエ ケース:47.5mm×39.8mm、ADLC加工ステンレススチール製、100m防水 駆動装置:機械式自動巻き、パワーリザーブ約40時間 税別価格:81万円

1904年に誕生した「サントス」こそが、男性用腕時計の元祖であることは多くの人がご存じだろう。2018年にはビス留めベゼルの上下を伸ばし、ストラップとつながるようにアレンジした「サントス ドゥ カルティエ」が誕生。新たな基幹コレクションとして人気を博しているが、20年はそこにオールブラック版が追加された。

精悍(せいかん)さを増しつつも、カルティエらしい気品を少しも失っていないのは、やはり元のサントスのデザイン的完成度が高いからだろう。このたたずまいなら合わせる服に悩むことはないはず。漆黒の中でインデックスと針の白がくっきりコントラストをつけているのも美点で、とくにモノトーンを意識したコーデとは抜群の相性を見せそうだ。

ちなみにサントス ドゥ カルティエは全モデルがストラップを容易に交換できるシステムを採用しており、今作ではアリゲーター製とラバー製の2本のストラップが付属。より装いに適したスタイルで“ブラックサントス”を楽しめるのもうれしいポイントだ。

カール F. ブヘラ 「パトラビ スキューバテック ブラック」

パトラビ スキューバテックブラック ケース:44.6mm、DLC加工チタン製、500m防水 駆動装置:機械式自動巻き、パワーリザーブ約38時間 税別価格:90万円(予価) 今夏発売予定

1888年にスイスのルツェルンで創業した世界的に有名な高級宝飾時計店にして、オリジナルの時計も早くから手がけてきたカール F. ブヘラ。2008年には、外周にリング型ローター(ペリフェラルローター)を備えた初の自社製ムーブメントを完成させ、マニュファクチュールとしての高い実力も見せつけている。

500m防水をかなえた本格ダイバーズである新作も、搭載するムーブメントはCOSC認定クロノメーター。じつは19年に話題を集めたマンタのシルエットを盤面にあしらった「パトラビ スキューバテック ブラックマンタ スペシャルエディション」をシンプルなオールブラックとしたモデルだが、ビジネスでも着用するならこちらのほうが使い勝手がいいと考える人は多いだろう。がくぜんとするほど軽いチタンケース、艶やかなセラミックを使ったベゼル、波のような立体的な模様が刻まれた文字盤と、素材もディテールもこだわり抜いており、格上のダイバーズをお探しなら見逃せない。

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