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夏に合うソーヴィニヨン・ブラン 産地別のオススメは

エンジョイ・ワイン(27)

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NIKKEI STYLE

蒸し暑い夏がやってきた。そんな季節におすすめなのが、ソーヴィニヨン・ブラン種から造られる白ワイン。豊かなハーブや柑橘(かんきつ)系果物の香りに加え、さわやかな酸味が特徴で、冷涼感やスカッとした気分を味わえる。産地によって微妙に個性が違うので、飲み比べても面白い。世界の主な産地と、各産地の個性を備えたお手ごろな1本を紹介しよう。

ソーヴィニヨン・ブランの最大の特徴は何といっても豊かな香り。グラスに顔を近づけただけで、みずみずしい果物や生のハーブの香りが漂ってくる。香りの強い品種はアロマティック系と呼ばれるが、ソーヴィニヨン・ブランはその代表格だ。

赤ワインの人気品種、カベルネ・ソーヴィニョンと名前が似ているが、それもそのはず。カベルネ・ソーヴィニヨンは、ソーヴィニヨン・ブランとカベルネ・フランが自然交配してできた品種だからだ。赤と白の違いはあるが、香りに生ハーブやグリーンペッパーをかじった時のようなグリーンのニュアンスを感じるところは共通している。

フランスが原産地とされ、ボルドー地方とロワール地方が主産地だ。今はニュージーランドや米カリフォルニア州、チリなど世界の主要なワイン産地で栽培されており、白ワインではシャルドネに次いで人気がある。ワインの酸味が苦手という人が多い日本ではシャルドネの陰に隠れてしまっている感もあるが、ワイン愛好家の間では夏の定番ワインの1つになっている。

仏ロワール地方

ワインは一般に、涼しい気候の産地ほど酸味が強い傾向がある。ロワール地方は北半球の産地で見ると、かなり北に位置するため、ワインも酸味が豊かだ。ただ、飲んだ時にどれくらい酸味を感じるかは、果実味とのバランスにもよる。果実の凝縮した甘さがあれば、酸の量が多くても、ただ酸っぱいだけのワインにはならない。ロワールは伝統的な高級ワイン産地だけに、味わいのバランスが優れている。

難点は総じて値段が高いことだが、探せば比較的入手しやすい価格帯のものもある。ワインショップ・カーヴドリラックス(東京・港)の別府岳則さんのおすすめが、「ドメーヌ・ミショー トゥーレーヌ」(カーヴドリラックス小売価格1700円)。「よく熟したグレープフルーツやパッションフルーツの香りに、ソーヴィニヨン・ブランらしい青々とした若草が入り交じる。厚みはしっかりあり、塩っぽさを感じるようなうま味と酸味が味わいを引き締めている」(別府さん)。料理は、柑橘を使ったサラダ、スモークサーモン、ボイルした鶏肉などが合うという。

仏ボルドー地方

ボルドーワインは赤も白も複数の品種をブレンドするのが基本。ソーヴィニヨン・ブランも、セミヨンやミュスカデルをブレンドしたものが多い。特にセミヨンは、貴腐ワインの原料にもなるなどボルドーを代表する品種。ワインショップ・エノテカ広尾本店(東京・港)副店長の小林紅深さんは「セミヨンをブレンドするとワインに厚みや芳醇(ほうじゅん)さが加わり、口当たりがまろやかになる」と説明する。

小林さんがすすめるのが、「ムートン・カデ・ブラン」(エノテカオンライン価格1650円)。ボルドー・メドック地区の格付け第1級「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」を所有するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが手掛けるカジュアルワインで、ソーヴィニヨン・ブランを主体にセミヨンとミュスカデルがブレンドされている。

ボルドーのソーヴィニヨン・ブランは、高級なものになると樽(たる)熟成させたものが多く、味わいにさらに厚みや複雑さが加わる。これに対し、カジュアルタイプのムートン・カデ・ブランは、フレッシュでエレガントな味わいなので、夏向きだ。

ニュージーランド

ソーヴィニヨン・ブランで世界的に有名なニュージーランド南島のマールボロ地区でソーヴィニヨン・ブランの栽培が始まったのは1970年代。歴史は浅いが、気候にも恵まれて、あっという間にニュージーランドワインの代名詞となった。マールボロ地区のソーヴィニヨン・ブランは、ハーブなど品種特有の香りに加え、パッションフルーツなどトロピカルフルーツの香りが特徴だ。

「シレーニ・エステート セラー・セレクション ソーヴィニヨン・ブラン 」(エノテカオンライン価格1900円)もマールボロ地区の特徴がよく出た1本。 果実感が強いので、飲み心地がよい。合わせる料理は、「シーフード全般と合うが、白身の刺し身、すし、焼き魚など和食とも相性がよい」(小林さん)。

米カリフォルニア州

広大なカリフォルニア州は産地が散らばっており、ソーヴィニヨン・ブランも様々なタイプがある。1本1000円前後で買えるものから同1万円以上するものまで価格帯は幅広く、それぞれ味わいも異なる。ただ、総じて温暖な気候のため、仏ロワールなどと比べると酸味は穏やか。また、値段の安い物は、セラー(貯蔵庫)に何年も寝かせて熟成させるのではなく、買ってすぐ飲むことを前提に造られているため、フレッシュでスッキリとした味わいのものが多い。

1日の疲れをいやすなら、「ロバート・モンダヴィ ウッドブリッジ ソーヴィニヨン・ブラン」(メルシャン参考価格1160円)がおすすめだ。気温の下がる夜間に収穫したブドウを温度管理可能なステンレスタンクで発酵させているため、温暖なカリフォルニアでも適度な酸味が保たれ、フレッシュ感がある。サラダや山羊(やぎ)のチーズなどサッパリとした料理と合いそうだ。

チリ

国土が南北に長いチリも、カリフォルニアと同様、様々なタイプのソーヴィニヨン・ブランが造られている。エノテカの小林さんは、「比較的暖かい産地のソーヴィニヨン・ブランはトロピカルフルーツの香りがし、冷涼な産地のものは酸が強めでグリーンのニュアンスが出る」と話す。

小林さんのおすすめは「モンテス・クラシック・シリーズ・ソーヴィニヨン・ブラン」(エノテカオンライン価格1500円)。首都サンティアゴの北に広がる銘醸地アコンカグア・ヴァレーの中でも比較的冷涼な地区のブドウから造られ、グリーンのニュアンスが強い。大葉や梅干しなど和の食材と合うという。筆者は、総菜店で買った生春巻きと合わせてみたが、生春巻きに入っていたミントとの相性が驚くほど抜群だった。

(ライター 猪瀬聖)

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