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仕事で差がつく!ビジネス思考法

2020/6/10

仕事で差がつく!ビジネス思考法

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせにすぎない」(ジェームス・ヤング)というのが、もっとも有名なアイデアの定義です。ここから言えるのは、大量の知識や情報を頭につめこんでおかないと発想は生み出せない、ということです。これが1つ目の原理です。

実際に、皆さんのまわりにいるアイデアパーソンは、いろんなことに興味を持ち、常に情報収集を心がけ、とても物知りな方ではありませんか。インプットが創造思考の成否を握っています。

2つ目の原理は「数撃てば当たる」です。どのアイデアがヒットするか事前には分からず、次から次へと組み合わせを変え、量を増やすことで質を上げるしか方法がありません。桁違いにたくさんのアイデアが母数として求められます。

そのためには、3つ目の原理として、発散(広げる)と収束(絞り込む)、仮説(考える)と検証(確かめる)のステージをきっちりと分けることです。アイデアを広げるときは評価や批判は厳禁。特に、みんなでアイデア出しをやるときは、注意しなければなりません。

暗黙の前提を疑ってみる

創造思考を働かせているうちに、行きづまってしまうことがよくあります。これ以上新しいアイデアが思いつかなくなったり、ありきたりの発想からどうしても抜け出せなくなったりして。

そんなときに効果的なのは、「前提を疑う」ことです。「○○すべきだ」「○○でなければならない」という当たり前や常識を、「本当にそうなんだろうか?」と疑ってみることが大事です。

ひとつ有名な事例を紹介しましょう。1967年の出来事です。現在私が住んでいる大阪府吹田市の阪急北千里駅に、日本で初めての本格的な自動改札機が導入されました。

開発がスタートしたのが今から半世紀以上も前。当時は、コンピューターの性能が情けないほど低く、切符の情報を読み取ってゲート開閉を判断するのが、人が歩くスピードにまるで追いつきませんでした。どうやっても両者のタイミングが合わず、開発は暗礁に乗り上げてしまったそうです。

そんななか開発チームは一つのアイデアを思いつきました。計算が速くできないなら、人間を余計に歩かせればよい。そう考えて歩行距離のほうを伸ばしたのです。「速く計算しなければいけない」という前提を疑うことで問題解決をした、まさに創造思考のなせる技です。

イノベーションが求められる昨今、創造思考の重要性はますます高まっています。今回は基本の話しかできなかったので、おいおい詳しく紹介していきたいと思います。

堀公俊
 日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーで商品開発や経営企画に従事。1995年からファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を設立、研究会や講演活動を通じて普及・啓発に努める。著書に「ファシリテーション入門第2版」「会議を変えるワンフレーズ」など。

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