スペースX打ち上げ成功 宇宙飛行の60年を振り返る

日経ナショナル ジオグラフィック社

2003

2003年2月1日、スペースシャトル「コロンビア」が再突入の際に空中分解し、7人の乗員全員が死亡した。回収した8万4000個の破片の一部が、NASAケネディ宇宙センターの格納庫内に展開して置かれている。テキサス州とルイジアナ州の一部で、2万5000人以上がしらみつぶしに機体の破片を探した。7カ月にわたる調査の結果、打ち上げ時に破損した箇所から左翼に過熱した空気が入り、事故の原因となったことがわかった(PHOTOGRAPH BY NASA)

2009

2011年にスペースシャトル計画が終了して以降、NASAは、国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士の輸送をロシアのロケットに頼っている。2009年9月28日、ソユーズロケットを発射台に移動する際、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地の線路に沿って歩くロシアの警備員。2009年9月30日、このロケットは第21次長期滞在クルーを乗せ、国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられた(PHOTOGRAPH BY NASA/BILL INGALLS)

2012

2012年6月6日、自由の女神の前を通るスペースシャトル「エンタープライズ」。この先、永久に展示されることになる米ニューヨーク市のイントレピッド海上航空宇宙博物館に向かう途中だ(PHOTOGRAPH BY NASA/BILL INGALLS)

2015

2015年11月、米テキサス州で行われた推進力によるホバリング試験で、8基すべてのスーパードラコエンジンを点火したスペースXの宇宙船「クルードラゴン」。緊急事態の際に着陸をコントロールするため、エンジンのスロットルを制御してホバリングする機能をテストした。スペースXの宇宙船ドラゴンは、国際宇宙ステーションとの貨物輸送に使われてきた。2020年5月には、初の有人飛行の試みとして、NASAの宇宙飛行士ダグラス・ハーリーとロバート・ベンケンを運んだ(PHOTOGRAPH BY SPACEX)

2016

2016年3月6日、ロシア、モスクワ州スターシティで、火星の地表でのローバーの運転シミュレーションに集中する宇宙飛行士ミカエル・コニエンコ。スタンリー・キューブリックの映画「2001年宇宙の旅(1968年、MGM)」のワンシーンのようだ。コニエンコは、国際宇宙ステーションでの1年間の滞在から地球に帰還してわずか4日後に、火星への着陸、宇宙船のドア開口部の開け方、アンテナの設置に関するシミュレーションを含む15~20分の訓練を行った。そしてその後、現実の世界で階段を上るときには、プラスチックの杖を頼りに歩いた(PHOTOGRAPH BY PHILLIP TOLEDANO)

2016

2002年に設立されたスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(通称スペースX)は、軌道ロケットの第1段を海に落として使い捨てるのではなく、再利用のために回収することに初めて成功した。2016年5月9日、回収したファルコン9ロケットの第1段は、米フロリダ州ポートカナベラル港に停泊するドローン船「Of Course I Still Love You(もちろん今も君を愛してる)」に鎮座していた。2016年5月5日、通信衛星JCSAT-14を軌道上に打ち上げた後、第1段ロケットは、大西洋の真ん中に浮かぶドローン船に着陸した(PHOTOGRAPH BY MICHAEL SEELEY)

2020

2020年1月17日、米フロリダ州NASAケネディ宇宙センターのクルークォーター(出発までの数日間にクルーが滞在する施設)で行われた緊急脱出試験のドレスリハーサル(本番と同じ状態で行うリハーサル)で、スペースXの宇宙服を着用したNASAの宇宙飛行士ダグラス・ハーリー(手前)とロバート・ベンケン。2人はスペースX初の有人ミッションでISSに無事到着した(PHOTOGRAPH BY NASA/KIM SHIFLETT)

(文 KURT MUTCHLER/編集部、訳 牧野建志、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2020年5月26日付の記事を再構成]

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