29年ぶり復活『東京ラブストーリー』 なぜ配信で?
1991年に柴門ふみの人気マンガをドラマ化し、小田和正が歌うテーマソングと共に一大ブームとなった『東京ラブストーリー』。恋愛ドラマの金字塔とも言える名作が現代版となって29年ぶりによみがえった。
キャストは"カンチ"こと永尾完治役を、NHKの朝ドラ『スカーレット』での好演も記憶に新しい伊藤健太郎が演じるほか、石橋静河、清原翔、石井杏奈といった若手実力派をそろえて、新たな"東ラブ"を紡ぎ出す。
「本作はリメイクではなく、原作をベースに現代に置き換えて制作しています。脚本化する際には、2020年の東京にカンチやリカたちがいたらということを念頭に置いて書き換えました。あくまでも、オリジナル版(ドラマ)ではなくて、登場人物やセリフも原作を踏襲しています」(企画・プロデュースを手掛けた清水一幸氏)
話題性も十分な作品であるにもかかわらず、フジテレビが運営する動画配信サービス「FOD」とAmazon PrimeVideoでの配信。その理由については「企画段階から、配信、海外への販売やバッケージなどいろんなウインドウで広めることができる"マルチユースが可能なドラマコンテンツ"として制作しようと考えていたためです。ファーストウインドウはFODですが、Amazonさんは早々に配信権をご購入いただきました。その他、海外の配信サービスなどからもオファーをいただいています」(清水氏)。
主演を務める伊藤健太郎はオリジナル版の頃には生まれていない。「昔の"東京ラブストーリー"にはなかったスマホや現代ならではの要素もたっぷりなので、僕らの作る令和の新しい"東京ラブストーリー"を楽しんでいただけたらと思います」
(ライター 前田かおり)
[日経エンタテインメント! 2020年6月号の記事を再構成]
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