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津田大介 モバイルプロジェクターで「巣ごもり快適」

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NIKKEI STYLE

ジャーナリストの津田大介氏が、興味のあるモノやサービスを取り上げる本連載。今回は、新型コロナウイルス感染拡大中に津田氏が気になったというモバイルプロジェクター「Anker Nebula Capsule II」を紹介する。在宅勤務の間、「家の中を快適にしたかった」と話す津田氏の評価は?

どの部屋にも気軽に持ち運べるモバイルプロジェクター

新型コロナウイルスの感染拡大により日常生活や働き方は大きく変化した。不要不急の外出を控えるよう求められる中で、家で過ごす時間が大幅に増えた人も多いだろう。僕個人もこの数カ月間で、リモートワークが増え、やむを得ない事情がない限りは、自宅でテレワークを続けている。

家にいる時間が長くなると、生活環境をいかに快適にするかが大きなテーマとなってくる。そのような状況で気になった製品が、Ankerのモバイルプロジェクター「Anker Nebula Capsule II(5万9800円、税込み)」だ。

この製品はバッテリーを内蔵しているので、電源につながなくても使えるのが重宝する。円筒ボディーの本体サイズは、500ミリリットル缶程度の約150mm(高さ)×80mm(直径)で重量は約740g。リビングや寝室など、どの部屋にも気軽に持ち運んで利用できるわけだ。Wi-Fiに接続してYouTubeやNetflixなどの動画を見る場合は、フル充電の状態で約2.5時間持つため、2時間の映画でも充電なしで楽しめる。

本製品はAndroid TV 9.0に対応している。Google Playストアを利用できるので、Netflixなどの動画アプリを本体にインストールすれば、スマホやパソコンがなくてもすぐに使える。セットアップも本体のボタンや付属のリモコンで行う。実際に映画などを見てみると、200ANSIルーメンという明るさは十分。音もクリアで大画面での迫力ある映像を手軽に楽しめた。

パソコンやスマホと接続すれば仕事でも大活躍

Anker Nebula Capsule IIは、プライベートだけでなく仕事にも応用できそうだ。HDMIケーブルや近距離無線通信「ブルートゥース(Bluetooth)」経由でパソコンやスマホと接続すれば、画面を投影して作業ができる。パソコンは普通に使用して、小さいスマホを大画面で映してメールチェックや情報収集などをするといった使い方も可能だ。

また、やむを得ず対面で打ち合わせなどをする場合でも、紙やタブレットを渡して資料を見てもらうのは感染リスクにつながる。その際にAnker Nebula Capsule IIで投影できれば、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、全員が大画面で資料を閲覧できるだろう。

家の中をいかに快適にするか

モバイルプロジェクターと言うからには、外に持ち歩いて使いたいAnker Nebula Capsule IIだが、意外と家の中でも使う機会は多い。

家族が家にいると、お互い見たい映画やテレビ番組が違うので、テレビやパソコンなどのデバイスは取りあいになる。バッテリー内蔵でどの部屋にも持ち運べるAnker Nebula Capsule IIを持っていると、寝室など、自分の好きな場所に移動して大画面で楽しめるだろう。寝室でベッドに入りながら映画やドラマを見て、そのまま寝てしまってもよい。

自粛期間中は「家の中をいかに快適にするか」を考えることが多かった。そんなときに、モバイルプロジェクターが1台あると、プライベートだけでなく仕事など幅広いシーンで利用できる使い勝手の良い製品だと実感した。もちろん、以前のようにアウトドアやパーティーができるようになったときにも役立つと思う。

津田大介
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。近著に「情報戦争を生き抜く」(朝日新書)。

(文 藤原達矢、写真 渡辺 慎一郎)

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