Men's Fashion

スーツでキマる 「ビジネス顔」ダイバーズ時計8選

時計

Watch Special 2020(1)

2020.6.8

コロナショックでバーゼルワールドやSIHHなどの国際的な時計展示会は早々に中止が決まったが、もちろん各ブランドとも今年も渾身の新作を用意している。今特集ではその中からNIKKEI STYLE読者におすすめのモデルを4つのカテゴリー別に選抜。まずはこれからの季節に絶好なダイバーズ時計、中でも今どきのビジネススタイルに映えるモデルを紹介する。




シンプル顔を選べばビジネスで使いやすい

2019年も多くのブランドから新作ダイバーズが登場した。日本は雨が多く、ゲリラ豪雨にも頻繁に見舞われる。仕事に休日にと気兼ねなく使えるデイリーウオッチがほしいなら、防水性が高くて頑丈なダイバーズに目を向けるのは賢い。

こうしたスポーツウオッチを仕事使いすることに抵抗がある人もいるかもしれないが、以下で紹介するシンプルなデザインのものを選べば、はやりのオフィスカジュアルはもちろん、スーツスタイルともバランスよくマッチするはずだ。

オメガ 「シーマスター アクアテラ」

シーマスターアクアテラ ケース:41mm ステンレススチール、150m防水 駆動装置:機械式自動巻き、パワーリザーブ60時間 税別価格61万円

1948年から続くオメガのコレクション「シーマスター」には様々なシリーズラインが存在するが、仕事で最も使いやすいのは「アクアテラ」かもしれない。2003年にデビューしたこのラインは防水性能を150mに抑えている分、より街中で映えるスタイリッシュでモダンな外装を獲得。それでいて楔(くさび)形インデックスや矢印型の分針など、一目でそれとわかるシーマスターの伝統ディテールを備えているのもいい。

20年の新作は、17年モデルから続くヨットのウッドデッキをイメージした横ストライプを刻んだ文字盤をサンブラッシュ仕上げに変更。細部にも手を入れ、より高級感が増した。また文字盤にシーマスター定番のブルーのほか、新たにグリーンを用意してくれたのも嬉しいところ。グリーンはここ数年トレンドのカラーだが、今作で採用されたのはオリーブがかった落ち着いた色味で、これならクラシックなスーツにもすんなりなじむはずだ。シースルーバックから鑑賞できるムーブメント(Cal.8900)はスイス連邦計量・認定局(METAS)の厳格なテストをパスしており、極めて高い精度と1万5000ガウスの耐磁性能を実現。信頼性の高い機械式防水ウオッチがほしい人には間違いない1本と言える。

セイコー 「プロスペックス セイコーダイバーズウオッチ55周年記念限定コレクション1965メカニカルダイバーズ 復刻デザイン」

プロスペックス セイコーダイバーズウオッチ55周年記念限定コレクション1965メカニカルダイバーズ 復刻デザイン ケース:39.9mm、エバーブリリアントスチール、200m空気潜水用防水 駆動装置:機械式自動巻き、パワーリザーブ約55時間 税別価格:65万円(予価)2020年6月発売予定 世界1100本限定

2020年はセイコーが国産初のダイバーズウォッチを発売してから55周年にあたる。それを記念し、セイコーダイバーズの中でもとりわけヒストリカルなモデルをベースに3種類の数量限定コレクションが発売された。写真はそのうちの1本。1965年の初代セイコーダイバーズのデザインを忠実に再現しつつ、文字盤とストラップには深海の色をイメージしたブルーグレーを採用し、腕を洒脱に彩る1本に仕上げた。

もちろん、雫石高級時計工房で製造された毎時3万6000振動のダイバーズ専用ハイビートキャリバー(Cal.8L55)を搭載するなど、現代のダイバーズに相応しくスペックは大幅に進化。中でも注目はケースの外装素材だ。こちらは腕時計として世界で初めて採用された“エバーブリリアントスチール”。通常のステンレスを上回る耐食性を備え、いつまでも白く美しい輝きを保つ。ちなみにストラップも65年モデルが装着していたファブリック調ラバーストラップのデザインそのまま、素材を腕に心地よくフィットする強化シリコンに。セイコーの復刻ダイバーズは毎回即完売がお約束だが、今作もまた激しい争奪戦となることは必至だ。