使いこなしたい「逆算思考」と「作業興奮」

そして、「行動力」+「継続力」です。「行動力」ということでは、できる人、成功をつかむ人ほど、行動が「早い・速い」です。「早い」とは「スピード」、腰が軽く、すぐ着手する、何かの気づきやヒントがあれば即行動する人。「速い」とは「クイック」。だらだらと時間を費やさない、集中して密度濃く短納期で物事を進める人です。

これからの混迷の時期、何よりもチャンスの芽を見逃さないことです。チャンスの神様の前髪をつかむためには、「早く・速く」の王道しかありません。

作戦的なヒントとしては、「逆算思考」+「作業興奮」をお勧めしましょう。「逆算思考」とは、ゴールを決めて、そこからプロセスおよびカレンダーを逆に手前に遡って予定・計画すること。後手に回りがちな人の共通項は、目の前しか見えおらず、成り行き任せな思考・行動特性があります。気がついたら、タイムアップだった、他の人に先んじられていた…そういうタイプだと痛感している人は、まず逆算癖づけから入りましょう。

「作業興奮」とは、嫌々でも始めることで、気がつけば乗ってくるという生理的な作用をうまく使うテクニックです。掃除や勉強などでも、「やりたくないな」と思いながら、始めて見ると、気がついたらノッていたという経験は、どなたでもあると思います。始めてしまえばいいのです。

最後に「継続力」。この連載でも、折々お話していますが、人間というものは「一事が万事」です。「転職活動での一連の動き=あなたの日常の仕事の仕方」です。平素からの生活習慣や態度、心と体を整える日常こそが、良い転職活動、転職先とのご縁に通じる道なのです。

そういう意味では、転職はとても大事な、キャリアをより望ましい方向へと展開させるための人生におけるアクションですが、よい転職のためにも、今の勤務態度や生活態度が健康的なものであるよう努めましょう。

ウィズ・コロナでの不透明な転職市況は、おそらくこれから最低でも1年は続くと思われます。私はいわゆるニューノーマル(新常態)として吉凶混合の転職市場は今後10年続くのではないかと見ています。こういう時期、時代にこそ、OS力=基本的な力+本質的価値が問われます。決して慌てふためかず、腰を据えて転職活動に臨みましょう。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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