N
NIKKEI STYLE キャリア
プロが教えるアイデア練習帳

2020/6/3

プロが教えるアイデア練習帳

新型コロナをきっかけに生まれた新しいアイデア

1つ目は、未来に訪問するチケットを先に買う、先払いサービスというアイデアです。これは、新型コロナウイルスの影響が収束した暁にはぜひ行きたいお店のチケットを、現段階で前払いする仕組みです。

これなら、遠く離れたお店でも気兼ねなく支援できます。お店の方も、将来的にお客さんが来てくれるとわかっているので、頑張ろうという気持ちになります。

2つ目は、オンライン飲み会の背景画像を飲食店が提供し、ユーザーが500円で購入するアイデアです。「ONLINE PARTY MARKET」という ECサイトが始めたアイデアで、販売は既に終了しています。

日経クロストレンドの記事によると、このサイトはボランティアで運営されており、収入の中から手数料を除いた金額は全てお店に還元されました。4月13日から5月6日までの期間限定でオープン、登録店舗は350を超えて、延べ1884人のユーザーが購入した画像により、94万2000円の売り上げとなったそうです。

このサイトがオープンした4月は、ちょうどオンライン飲み会が広がっていた時期でした。また、オンライン会議ツールの背景画像が自由に変更できると会話のネタになっていました。新しい習慣に目をつけた新しいアイデアです。

上記の2つの新しいアイデアは、実際に飲食店を救うほどの効果があったかといわれると、そうとは言い切れません。しかし、新型コロナがなければ生まれていなかったアイデアであることは確かです。

このような新しいアイデアから、発想のヒントを見つけていきたいと思います。

アイデアの「着眼点」を探る

ここまで、飲食店を支援する4つの方法を紹介してきました。

・テークアウト
・デリバリー
・先払いサービス
・背景画像の販売

これらのアイデアを、著書「プロが教えるアイデア練習帳」で紹介した「着眼点」と「切り口」の二つの視点で分析していきます。

「着眼点」と「切り口」とは何か?については、連載の1回目「練習で鍛えるアイデア力 プロは着眼点×切り口で発想」で詳しく説明しています。そちらをぜひご覧ください。

先ほど紹介した4つの方法は、アイデアの切り口にあたるものです。

では、それぞれのアイデアの着眼点とは何かを考えてみたいと思います。

次のページ
「着眼点」からアイデアを広げる
ビジネス書などの書評を紹介
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら