ルームシューズを街履きに セットアップとも相性よし
「当店でレザーサンダルをセレクトする上で一番重視しているのは履き心地です。例えば、鼻緒やアッパーが足に擦れて痛い、というのは着用する上でネックになりますから」
大阪市にある「VELISTA(ヴェリスタ)」のディレクター、鵜飼英隆氏はそう語る。条件に合う一足として、forme(フォルメ)のトラベルシューズを紹介してくれた。
「もともとはルームシューズとしてデザインされた靴なのですが、2年前に屋外でも履けるようにソール部分が変更されました。室内での着用も考慮されているアイテムだけあって脱ぎ履きがしやすく、履き心地もとてもなめらかです。アッパーの面積が広めに設定されているので、歩いている途中で脱げにくく、疲れにくいのも魅力ですね」
鵜飼氏自身も日頃から愛用している一足だという。上品な着こなしを提案する同店のアイテムとの相性もいいそうだ。
「つま先にシェイプが効いたスマートなシルエットなので、革靴感覚でコーディネートできます。特にワイドスラックスと合わせると、アッパーの面積とのバランスが取りやすい。涼しい日であればセットアップと合わせてもいいと思います」
一生もののサンダル エイジングで際立つ存在感
FACYに寄せられた投稿には「買い物の時に使える、おしゃれなサンダル」を探す声も見られた。
東京都世田谷区の三軒茶屋にある「SEPTIS(セプティズ)」の白木凜太郎氏が紹介してくれたのは、JUTTA NEUMANN(ユッタニューマン)のサンダルだ。レザー素材特有のエイジングも存分に楽しめる。

「ショップ店員の間では『サンダル界のロールスロイス』と呼ばれています。アッパーには堅ろうなラティーゴレザー、ソールにはビルケンシュトック社のフットベッドを掛け合わせた一足です。ソールがすり減った際は交換も可能。値は張りますが、一生ものとして捉えていただければと」
高級感があるので、“ご近所履き”というよりは、街中でのショッピングやレストランに行くときにも使ってほしいと白木氏は語る。その際の着こなしについても尋ねた。
「サンダルの存在感を引き立てるために、ボトムスに重心を置いたコーディネートがおすすめです。例えば、トップスは白のTシャツ、パンツは太めのカーゴパンツという組み合わせはいかがでしょうか」
文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/)
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