就活のウェブ面接は「カンペ」もアリ 必要な準備は?就活探偵団

背景は壁やカーテンがいいだろう。理想的な背景色はやはり白。「(面接官は)対面に近い形の雰囲気や表情を見たいため」(橋本氏)という。

服装にも注意したい。Tシャツやセーターを着て面接に臨む就活生は「気が緩んでいるように見えてしまう」。ウェブ面接では服装の指定がない場合が多いが、対面と同様スーツで臨むのが無難だろう。

通信環境などの準備どうする?

「面接の最中に回線が途切れるのが不安」。多くの就活生が挙げるのが通信環境の問題だ。ウェブ面接向けにどう整えたらいいか、ビックカメラ新宿西口店(東京・新宿)を訪ねた。

テレワーク用品コーナーではウェブカメラも取り扱う(東京都新宿区のビックカメラ新宿西口店)

接続が途切れることを防ぐ重要なカギを握るのはWi―Fiルーターだという。販売担当者は「ほとんどのデバイスで対応している無線LAN(構内情報通信網)規格『11ac』や最新規格『Wi―Fi6』に対応したルーターを選んでおけば安心だ」と話す。

ルーターを選ぶ際は住居の環境に注意が必要だ。ワンルームの場合は、周波数が5ギガヘルツ(GHz)対応のものが、戸建てや部屋数の多い住居には2.4GHzが適している。5千円台の製品であれば1台で2つの周波数にほぼ対応している。

雑音にも注意したい。家族の話し声や台所の音など周囲の生活音を極力拾わないためには、接続が安定している有線のマイク付きイヤホンがおすすめだ。コード部分のリモコンにマイクが内蔵されており、胸の前にぶら下げて話すだけで自分の声を鮮明に集音できる。「3千円台のものであればウェブ面接に十分対応できる」という。

もちろんパソコン内蔵カメラでも対応はできるが、できれば外付けウェブカメラを用意したい。固定式であれば目線の高さを調節でき、より高画質で自分の表情を映すことができる。フルハイビジョン対応の製品は3千円台で入手できるという。

さて、ここまでウェブ面接のコツを調べてきたが、つまるところウェブ面接と対面の面接で学生の評価のポイントに違いはあるのか。

これについて大手就職情報会社、ディスコ(東京・文京)の武井房子上席研究員は「対面もウェブも基本は同じ」と言い切る。画面越しの面接でも「自分らしさを発揮できるよう自分の言葉で伝えることが重要」なのはウェブでも対面でも変わらない。

またウェブでは「仕事がデキそうな雰囲気」は伝わりにくいので「対面より話す内容や質、論理展開が重視されるだろう」(明治大学就職キャリア支援センターの青木博氏)との声も聞かれる。

面接のスタイルは変わっても自己分析や志望動機など本質的に問われることに変わりはない。基本はしっかり押さえた上で選考に臨んでほしい。

(企業報道部 鈴木洋介、矢崎日子、永森拓馬)

[日経産業新聞 2020年5月27日付]

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