就活のウェブ面接は「カンペ」もアリ 必要な準備は?就活探偵団

イラスト=強矢さつき
イラスト=強矢さつき

緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために面接選考をウェブサイト上に切り替えて実施する企業が増えている。ただ実際に対面しての面接とは勝手が違うため、戸惑う就活生も多い。ウェブ面接で、企業の面接官はどこをみて評価しているのか。少しでも有利に運ぶ方法はあるのか。就活探偵団が、就活生の悩みを解決する。

「目の前に人がいないとうまく話せない」。こう打ち明けるのは都内私大4年の女子学生だ。

これまで複数回ウェブ面接を受けた。どの会社でも面接を受ける際は会社研究もきちんとしてきた。だから人一倍熱意はあるはず。でも、画面越しの面接官にちゃんと伝わっているのかどうか、いつも不安になる。2社から内定はもらったものの、どこを評価されたのかさっぱりわからない。「ウェブ面接にコツはあるんでしょうか」

表現は普段よりオーバーに

まず探偵が訪ねたのは話のプロ。エフエム福岡(福岡市)でラジオキャスターを務めた経験のある、スピーチコンサルタントの古賀静華氏は「いつもより表情を意識して」とアドバイスする。

ウェブ面接で面接官に見える多くの部分は顔だ。全身が見られる対面の面接に比べ「伝わる情報は半減していると意識してほしい」。しかも画面を通してみると対面より表情が暗く見えてしまうという。パソコンのカメラを相手の目だと思ってしっかり見つめ、いつも以上に笑顔を出せるよう意識してほしい。

そのためには面接の直前に表情の筋トレをすることを古賀氏は薦める。表情筋をほぐすために舌を時計回り、反時計回りにぐるりと回したり、ほっぺたを手でつまんで離すのを繰り返したりするといい。

次は声だ。「機械を通して伝わる声は抑揚が伝わりにくい」。プロのアナウンサーでも新人のときは、先輩から「普段より2~3倍気持ちを込めろ」と言われてきたという。テレビのアナウンサーなどを参考にして「素人なら普段の10倍、オーバーだと思うくらい気持ちを込めて話してみて」

もちろん、話す内容も意識したい。重要なのはできるだけ簡潔にすること。話が長くなりがちな人は、話す構成を変えてみてはどうだろう。「最初に結論、その後に理由を述べる」と心がけてほしい。大事なことを先に言い、だんだんとブレークダウンするイメージだ。

ウェブ面接の利点は「カンペ」を用意できるところ。緊張して話すことを忘れてしまうという不安を払拭でき、お守りにもなる。ただし、手元に置くと顔が下を向いてしまうため印象が悪くなる。「付箋に忘れそうなことを箇条書きにし、カメラの近くや同じ高さに貼っておくといい」と古賀氏はアドバイスする。

練習はスマートフォンのビデオ機能で自撮り機能を使うとよい。録画して客観的に振り返ることで効率的にスキルを高められるという。LINE(ライン)のビデオ通話を使い友人同士で練習するのもお薦めだ。

新型コロナで社会人の間ではリモートワークが普及した。テレビ会議システムなどで、自分の顔が映る画面の背景に、お気に入りの写真やイラストなどの画像を選ぶ人が多い。個性を出せるという意味で、これは面接でも有効なのだろうか。

答えは「ノー」だ。損害保険ジャパン人事部人材開発グループの橋本光雄課長代理は「就活生の方の背景は無機質なものがいい」と断じる。本棚や置物を見ると連想したり、先入観を持ってしまったりする恐れがあるからだ。確かに本や漫画の題名で良くも悪くも個人の思想が垣間見えてしまう。

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