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4ステップで内省深める なりたい自分を見つける法則

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日経doors

毎日仕事に追われ、帰りの電車でうつむきながらスマートフォンと向き合う日々。本当にこれでいいのか、自分がしたかったことはこんなことなのかと、ふと思うことはありませんか? そんなときにぜひ試してもらいたいのが、スマホをちょっと手放して、自身と向き合う「内省」です。エグゼクティブトレーナーとして経営者やビジネスパーソンにリーダーシップ論を提供している豊福公平さんに話を聞きました。バラク・オバマ前米大統領も師事したという世界的メンターのジョン・C・マクスウェルから直接指導を受けた豊福さんが実践している内省の方法を紹介します。

やりたいことが分からない原因は「内省不足」だから

仕事や習い事、旅行、大切な人と過ごす時間。経験を積めば積むほど思い出は増えていくけれど、成長できていない気がする。本当にやりたいことも分からないまま……。もしそんな状態に陥ってしまっているのなら、それは「内省」が足りていないからかもしれません。

私が師事するジョン・C・マクスウェルは、「内省」の時間の大切さを説いています。経験や体験そのものを重視する風潮もありますが、彼は「多くを経験しても、そこから学ばなければ意味はない」と言います。時間をおいて体験を振り返り、自分のためになる教訓を見いだして初めて、人は成長できるということです。

マクスウェルは「内省」の時間を取ることで以下の4つの成果が得られると語っています。

●自分の経験を「見識」に変えられる(役立てることができる)

●自分が「正しい道」をたどっているかを確認できる

●自分の核が分かる

●直感がさえる

では、どのように「内省」すればよいのでしょうか。マクスウェルは12月の最後の1週間を内省の時間に充て、スケジュール帳を見ながら1日ずつ思い出し、プラスかマイナスの記号を書き込んで評価しているそうです。すると年明けには、「昨年はしてしまったけれど今年は絶対にしないこと」「昨年はしなかったけれど今年は必ずすべきこと」が分かると言います。

しかし正直なところ、これはバケーションが長い海外だからこそできること。長期休暇を取りづらい日本では、1週間もの時間をかけて1年を振り返るのは難しいでしょう。そこで今回は、短時間で手軽に内省する方法を紹介します。

「アイデンティティーの法則」を使った内省で自分を知る

次に挙げる38の項目は、マクスウェルが考案した人間の価値観(アイデンティティー)です。この項目を使って、下記の手順で内省をします。

1.38項目の中から、あなたが大切にしている価値観6つに◯をつけてください。

2.◯をつけた6つの価値観の中から、特に大切なもの3つに◯をつけてください。

3.◯をつけた3つの価値観の中から、特に大切なもの2つに◯をつけてください。

4.2つのうちどちらがより大切かを考え、ナンバーワンを決めてください。

38のアイデンティティー



1.責任(行動と結果に責任を持つ)
2.達成(最高水準を目指す)
3.権力(意思決定、人事等についての権力を持つ)
4.平衡(仕事、家庭、趣味のバランスを取る)
5.変化(変化を好む、改善のための違った手法を試す)
6.コミット(仕事などに対して、気持ちも思考も一致している)
7.能力(スキル、必要な力がある)
8.勇気(居心地のいい場所から抜け出す勇気)
9.創造力(新しい方法を考え、目標達成する)
10.顧客満足(高い顧客満足度を目指す)
11.多様性(多様な文化を受け入れる)
12.効果的(結果を得るための実行力)
13.効率(無駄なく、効率的に結果を出す)
14.公正(公平に人を扱う)
15.信念/宗教(信仰するもの)
16.家庭(家族といる時間、その質と量)
17.健康(心身の健康)
18.楽しみ(ユーモア、笑うこと)
19.成長(自分の成長に投資する)
20.正直さ(ウソをつかないこと)
21.独立(他者の影響や指示を受けない)
22.誠実/高潔(どんな状況でもブレない自分)
23.知識(経験や学習を通して専門性を高める)
24.レガシー=遺すもの(将来を考えた今日の変化)
25.忠誠(人、仕事、文化などへの忠誠)
26.金銭/財産(物質的な豊かさ)
27.情熱(ワクワクする気持ち、やる気)
28.完璧(ミスのないことを目指す)
29.クオリティー(素晴らしいクオリティー)
30.表彰(表彰されること)
31.シンプル(簡単に、無駄を省くことを追求)
32.地位(役職、ステイタス)
33.形式(きちんとしていること)
34.チームワーク(グループ、チームで一致団結すること)
35.信用(人からの信頼度、高潔さ)
36.緊急(すばやい行動)
37.奉仕(NPO、ボランティアなどでの奉仕)
38.智恵(正しい判断のための深い理解)

大切にしている価値観を絞り込んでいくという単純な方法ですが、「アイデンティティーの法則」を使って内省をすると、自分の中で優先順位を決めることができます。ひいては、これがまず内省のファーストステップである「自分を知る」「なりたい自分の姿を定める」ということなのです。

私自身も折に触れてこの手法を実践し、自分を見つめ直しています。そしてその方向性に沿った目標や年間スケジュールを立て、実現させてきました。その結果、転職によるステップアップがかない、現在はファイナンシャルプランニングを提供するGift Your Life社長として約120人の社員を束ねています。

「内省」は繰り返すことに意味がある

価値観をひとつに絞り込む、と聞くと、一生変わらない自分の核を決めるというイメージを持つかもしれません。しかし、価値観は自分が成長するにつれて変わるもの。たった数年でも経験値は変わってくるからです。

例えば私は大学時代、プロテニスプレーヤーを目指していました。しかし就職活動時に親からアドバイスを受けて公務員試験を受験。消防士になり、ハイパーレスキュー隊員として危険な状況下で人命の救助にあたりました。隊員引退後は外資系大手生命保険会社でトップセールスマンになり、現在は独立して保険代理店を経営しています。当然、プロテニスプレーヤーとして世界で活躍したいと考えていた頃と現在では、価値観が大きく異なります。

自分自身が変化についていけず、「価値観がブレてしまう」「自分には信念がない」と嘆く人もいます。しかし、経験やライフステージによって価値観が変わるのは自然なこと。だからこそ定期的に「内省」の時間を持つことが必要なのです。

まずは「アイデンティティーの法則」で現在の自分の価値観を確認してみてください。そして数カ月おきに自身の価値観を振り返り、変化を受け入れる。すると、柔軟に成長している自分の姿が見えるようになり、その成長度合いを実感できるはずです。

そして見えてきた自分のアイデンティティーを反映させた目標を立て、その実現のための方法、戦略を考えていきます。これについては次回、お話ししたいと思います。

豊福さんの「内省」ポイントまとめ
●「経験や体験」をするだけでは、本当の意味での成長は得られない。時間をおいて振り返り(内省)、自分だけの「教訓」を見いだして初めて人は成長する
●まずは38のアイデンティティーの項目に沿って自身が最も大切にしている価値観を絞り込もう
●定期的に「内省」を繰り返し、自身の価値観の変化を受け入れることで、成長を実感できるようになる
豊福公平
Gift Your Life代表取締役。2005年、ハイパーレスキュー隊員(公務員)からライフプランナーに転職。2013年、Gift Your Lifeを設立。人生設計のアドバイスをするとともに、エグゼクティブトレーナーとして経営者や組織のリーダー、人脈を構築したいビジネスパーソンに向けて「人脈開拓のための究極のリーダーシップ」を提供している。著書に『たった20秒ではじめて会うお客さまの心をつかむ技術』(KADOKAWA)、『すごい交渉術』(SBクリエイティブ)など。

(取材・文 華井由利奈)

[日経doors 2020年1月14日付の掲載記事を基に再構成]

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