コロナ後に「ゲームチェンジ」 求められるマーケ力は実践「マーケティングトレース」(下) ブランディングテクノロジー執行役員 黒沢友貴氏

きれいな戦略やメディアプランニングを行うことだけがマーケティングではありません。自らビジョンを描き、一緒に仕事をする人と原体験や価値観を共有しながら戦略をつくれることが重要なのです。

マーケティングトレースの新たな可能性

私は普段の活動の中で個人がマーケティング力を身につけることの利点やマーケティングの可能性について発信しながら、具体的にスキルを磨く「マーケティングトレース」の実践の場を提供しています。オンライン・オフラインの両方にコミュニティーをつくって実践してきましたが、今回の新型コロナウイルスの影響を受けて、オフラインでの定期的なイベントの開催はストップしていました。

マーケティングトレースについて発言する機会が増えている(東京・港)

とはいえ、これは「マーケティングトレース」における新たな可能性を模索する絶好の機会にも思えたので、4月からはこれまでやってきたオフラインイベントをオンラインで開催する実験を重ね、5月からオンラインサロンを立ち上げることにしました。

これらの新しい取り組みの背景にある私の考えは主に次の3つです。

・マーケティングトレースを習慣化できる場づくり

・より実践的なマーケティングトレースの場づくり

・マーケティングトレースのコミュニティーから最高マーケティング責任者(CMO)を生み出す

1番目と2番目については、より「実践的」であることがマーケティング力アップには必要だという考えからきています。日々の仕事の中で、実際にマーケティングを行っている人は企業の経営者やマーケターなどの一部の人です。すべての人がマーケティング戦略を考えることを仕事にし、組織から戦略を考えることが求められなくても実践につなげられる機会をつくりたいと思いました。

3番目はシンプルに、経営視点をもったマーケターを増やしたいという私の思いです。新型コロナウイルスの影響により、今までの常識が通用しなくなってきています。これだけ世の中が変われば、マーケターに求められるスキルセットやマインドセットも変わってくるのは当然のことです。志の高いマーケターが増えることは、社会全体にとって価値があると考えています。

マーケティングの本質は「価値をどのように届けるのか」です。たくさんのマーケティング戦略を頭の中に蓄積していると、打ち手の幅は広がります。引き出しを増やすトレーニングをすることで、自分自身の可能性も広げていってほしいと思っています。

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黒沢友貴
2011年明治学院大経済学部国際経営学科卒、ブランディングテクノロジーに入社。中小・中堅企業向けにデジタルマーケティング領域のコンサルティングを6年間行い、現在は営業・マーケティング・人事・財務と、領域を横断して仕事をしてきた経験を生かし、経営戦略の策定や人材育成を行っている。18年から、マーケターの筋トレコミュニティー「マーケティングトレース」を運営開始。

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