コロナ禍で社会支えた 世界のエッセンシャルワーカー

日経ナショナル ジオグラフィック社

ナショナルジオグラフィック日本版

トルコ、イスタンブール 観光客のいないベイオール地区の道路を市の職員が消毒する(PHOTOGRAPH BY EMIN OZMEN, MAGNUM PHOTOS)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界を覆う中でも働く人がいる。これまでもずっと必要不可欠な存在だったが、私たちはようやく気がついた。

必要不可欠な仕事は、どのような人々によって成り立っているのか。私たちの見方は、どう変わるだろうか? 新型コロナウイルスが世界に与えている影響を、ナショナル ジオグラフィックと写真家集団マグナム・フォトの写真家たちで紹介しよう。

危機に際して私たちは彼らに依存していること、そして彼らが命を危険にさらして働いていることに。街から人がいなくなり、多くの不要不急の仕事が停止したなかで、生きるのに不可欠な人々の顔が、ようやく見えてきたのだ。

写真家の仕事も極めて重要だ。普段の生活で出会うことのない人々を、私たちに見せてくれる。ケニアのナイロビで夜に消毒を行う人や、フランスのノルマンディーの暗い道でごみを収集する人たちの姿だ。

南アフリカでは、貧困地域の電気系統を修理する人が、ブラジルでは、食料品を顧客に配達する店主が、写真家の目をとらえた。

英国ロンドンでは、医師が長時間勤務の後にコロナウイルスについて調べ、フランスのパリの郊外では、棺の工場の労働者が、普段の倍の数の棺を生産していた。

ケニア、ナイロビ

夜間は、消防隊、救急隊、警備員、消毒チームなど、必要不可欠な仕事をする人たちの時間帯だ(PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI)

フランス、ノルマンディー

通りに人がおらず、窓が閉まっている時間帯に働くごみ収集員(PHOTOGRAPH BY JEAN GAUMY, MAGNUM PHOTOS)

南アフリカ、トコザ

「停電が数多く発生しています」と写真家リンドグシェ・ソベクワ氏は話す。「ほとんどの人にとっては、電気なしで社会的距離を保つことは難しくなっています」。写真は、自治体の職員が故障したケーブルを修理している様子(PHOTOGRAPH BY LINDOKUHLE SOBEKWA, MAGNUM PHOTOS)

ブラジル、コカコースト

小さな食料雑貨店を妻と経営するアンドレ氏。小さな店で客が密集しないよう、注文を受けた商品を配達している(PHOTOGRAPH BY LUISA DORR)

英国、ロンドン

自宅でコロナウイルスの統計を調べる、救急医のキャロライン・スミス氏(PHOTOGRAPH BY STUART FRANKLIN, MAGNUM PHOTOS)

フランス、シュビイ=ラリュ

3月中旬以降、パリ近郊にある棺メーカーの労働者は、通常の倍の数の棺を製造している(PHOTOGRAPH BY PATRICK ZACHMANN, MAGNUM PHOTOS)

次ページ以降でも、危険と隣合わせで働く人々を紹介する。新型コロナ禍後、彼らの奮闘が報われるような社会の仕組みやルールが変様していくことを期待したい。

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