全員リモートワークで創業 全国の人材でワンチームキャスター 石倉秀明COO、勝見彩乃執行役員

仕事の幅広げ、パラレルワークで専門性深掘り

勝見執行役員はリモートワークを希望して入社した。現在はPRや人事を担当する執行役員を務めている。

――複数の会社での人事の経験を経て、キャスターへの転職を決めた理由は何ですか。

勝見執行役員 「結婚がきっかけです。もともと仕事は好きで、自分の時間があまりとれなくても、それほど苦にならなかったのですが、将来の出産も視野に入れて、リモートワークを意識した転職を考えました」

「ただ、当時(2017年)、一部のエンジニア職などを除き、リモートワークの求人案件はほぼ皆無。ようやく見つけたのがキャスターの仕事でした。『リモートワークを当たり前にする』というミッションを掲げていて、それが自分の問題意識とも一致したので、入社を決めました」

――初めて経験するリモートワークはどうでしたか。

「入社した後は、それまでの経験を生かした人事に加え、新たに広報の仕事にも挑戦しました。働き方は自宅での仕事が中心です。取材対応などの必要なときだけ、週1、2回程度、外出するという生活でした」

「自宅が神奈川県藤沢市にあり、都心のオフィスまでの通勤が本来なら片道1時間半以上かかるなか、通勤時間がない分、生産性が高まったと実感でき、モチベーションが上がりました。その後、出産も経験しましたが、自宅で仕事ができるおかげで、比較的早く復職することもできました」

「従来型の会社で勤務していたころ、育児などで仕事をセーブしながら働いている同僚の姿をたくさん見てきました。リモートワークはライフステージの変化に対応しやすく、柔軟にキャリアを築くことができる働き方だと感じています」

湘南エリアに住む勝見氏の趣味はマリンスポーツだという

「私の場合、藤沢に住むことによって、趣味のマリンスポーツを気軽に楽しめるほか、家賃などの生活コストが抑えられ、オン・オフとも非常に満足度が高くなりました。好きなところに住みやすいというのも、リモートワークの大きな魅力ですね。社内のコミュニケーションはチームのメンバーと頻繁にチャットで『会話』しており、不都合を感じることはありません」

――今後のキャリア目標は。

「キャスター入社以来、人事、広報を中心に担当してきましたが、1月から執行役員になったこともあり、今後は仕事の幅を広げていきたいと思っています。特に今、多くの会社が急きょ、リモートワークを導入していますが、リモートワークによる問題点と新型コロナウイルスの影響、組織の課題などがうまく整理されていないケースもみられます。当社以上の規模で『常時、全員リモートワーク』で働いてきた会社はあまりないと思われるので、その経験を生かして、リモートワークをうまく機能させるための組織設計や制度について、情報発信したりコンサルティングに携わったりして、当社のミッションに貢献していきたいです」

「私個人としては、キャスターでの仕事以外に、別の仕事にも並行して携わる『パラレルワーク』にも力を入れたいと思っています。具体的にはフリーランスとしてスタートアップ企業向けに採用支援を手がけています。キャスターで幅広い業務に携わる分、もう一つの仕事を通じて、専門性を磨いていきたいと考えています」

コロナショックが一気に日本の企業にリモートワークを普及させた格好だが、慌てて本格導入した職場では、戸惑いが続いているケースも少なくない。5年を超える実績を持つキャスターのような先進事例は、無駄な試行錯誤を避けるうえで、貴重な手がかりとなりそうだ。

(日経キャリアNET編集チーム 宮下奈緒子)

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