コロナ疲れのイライラ作業も解消 ストレスフリー文具
今旬ときめきステーショナリー
新型コロナウイルスによる自粛生活の長期化に疲れを感じている方も多いのではないでしょうか? そんな「コロナ疲れ」が話題になっている今、せめて日常の作業では「ストレス」を軽減したいもの。ちょっとした不便さを解消して、作業効率化や時短にもつながる、使い心地のよい「ストレスフリー文具」を紹介します。
リング部分に手が当たらないノート
リングでとじられているリングノートは好みが分かれるノートです。表紙を360度折り返して使うことで狭いデスクでもスペースを取らずに活用できたり、間違えたページは切り離して使えたりというメリットがありますが、リングが手に当たって文字が書きにくいというデメリットもあります。このリングが手にふれるストレスを解消してくれる画期的なノートが、キングジムの「テフレーヌ」です。
「テフレーヌ」は、2015年の発売以降シリーズ累計販売冊数150万冊を突破した大ヒット商品です。これまで学生を中心に高い人気を博してきましたが、新しくビジネスパーソン向けの「テフレーヌ ビズ」が登場しました。ビジネスシーンで使いやすい白と黒のモノトーンのデザインが特徴です。テフレーヌ ビズは付属品も充実。ビジネスシーンで欠かせない名刺やペンの収納だけでなく、小さな書類を持ち運べるポケットも付いています。他にもブラインドシートという下敷きや打ち合わせ時の内容を隠すときに使用できるシートが付いているので、下敷きを敷いてメモを取りたい方にもおすすめです。
サイズはA5、B5、A5変形の3サイズで特にビジネスシーンで使いやすいのが、コンパクトに使えるA5とA5を更にスリムにしたA5変形のハンディーサイズです。A5とB5サイズは市販のルーズリーフを使用できます。ハンディーサイズは専用ルーズリーフを使用します。本体価格はA5サイズが600円(税抜き)、B5サイズが640円(税抜き)ハンディーサイズが580円(税抜き)でカラーはそれぞれ白と黒の2色。
一番の特徴はキングジムが独自に開発した上下セパレート式のリング。上下に4つずつリングがついていて、真ん中はリングがないので、左右のページにメモを取るときでもリングが気にならず使えます。紙の差し替えも簡単に行える上、薄くてスリムなのでプロジェクトのメモや打ち合わせなど様々なシーンで活躍してくれます。とにかくリングが当たらないのでメモやアイデアをスムーズに記録することができます。
書類を挟んだまま文字が書けるファイル
クリアファイルに挟んだ書類に文字を書き込みたいとき、ファイルから紙を出し入れすると四隅が折れたり痛んでしまったり、一枚一枚出し入れすると時間もかかりますよね。そんなクリアファイルの不便さを解消するために生まれたのがキングジムの「カキコ」シリーズです。書類をファイリングしたまま文字が書き込めるというアイデア商品で、今回新たにホルダータイプが登場しました。
プロジェクトの進捗管理や頻繁に使う書類をファイリングする場合、クリアファイルやバインダーファイルを使う方も多いと思います。クリアファイルは出し入れが面倒だったり、バインダーファイルは紙自体にバインダーの痕がついてしまったりということも……。そんなストレスを解消してくれるのが「カキコホルダー」です。上下についたフラップで書類を挟むため、書類を収納したまま紙に直接文字を書き込むことができます。カラーはネイビー、黒、白、赤、水色、透明で価格は各210円(税抜き)です。
「カキコホルダー」は、通常のクリアファイルのような袋状のポケットではなく、上下アーチ型のフラップが付いているのが特徴です。使い方は簡単で書類をこの上下のフラップに差し込むだけ。書類の四隅がフラップで守られているので角がよれたり、傷んだりしません。
追記したい内容が発生したら、ホルダーにいれたまま書類に文字が書き込めます。表紙に厚みのある素材が使われているので、打ち合わせや外出時など立ったままでも書類に書き込みたいシーンでも活躍してくれます。毎日使う資料や進捗管理には「カキコホルダー」がおすすめです。また、ホルダーの内側にも書類を収納できるポケットが付いているので、書き込みたい書類と保存しておきたい書類を分けて持ち運べます。
見開きで使いたい場合は「カキコホルダー 2ポケット」タイプも便利です。紙を横にすればA3サイズまで入るのでプロジェクト管理などに最適です。2ポケットの価格は各タイプとも300円(税抜き)。使いたい枚数やシーンに合わせて使い分けができます。
必要な分だけを切って使える付箋
付箋を使うとき、付箋の大きさと書いた文字の大きさが合わなかったり、ファイルに貼った付箋が取れてしまったりしたことはありませんか? そんな付箋のちょっとした不満をスッキリ解消してくれるのが、液状のりの「アラビックヤマト」で知られているヤマトが開発した「メモックロールテープ」という付箋です。
「メモックロールテープ」は、好きな長さに自由にカットできるテープ型の付箋です。付箋を必要な長さに切って使えるので、様々なシーンで活躍してくれます。「メモックロールテープ」は、蛍光紙や強粘着など様々なタイプがありますが、新しく登場したのがメモ書きに便利なノートタイプです。フォーマットは「罫(ケイ)線」と「方眼」の2種類でカッター付きタイプの価格は各550円(税抜き)です。
カッター付きのケースに入っているので使うときは、使いたい長さをロールテープの先端から出し、好きな長さにカットして使います。カッターの部分はプラスチックでできているので仕事中に間違えて握っても手を傷つけにくい素材になっています。付箋の横幅は50ミリで1ロールで10メートル使えます。透明なケースはテープの残量が分かりやすく、使い切った後はテープの詰め替え用もあるので繰り返し使えます。
「罫線」の幅は7ミリ。メモが取りやすく、ファイルに貼って伝言メモに使ったり、To Doリスト、買い物リストに使ったりするのも便利です。方眼は一般的な5ミリ方眼。グラフや図を書くのにもおすすめです。付箋の裏面は全面のりになっているので、はがれにくく好きな分だけ使えるのでメモだけでなく、ファイルや書類のラベリングとしても利用できる自由度の高い付箋です。
紙のカドまでしっかり塗れる四角いのり
一般的なスティックのりは円筒形になっているため、紙の隅々まできれいに塗ろうとするとのりが紙からはみでてしまい、下に紙を引いてから塗ったり、はみださないように工夫をしたりという手間が面倒でした。紙や封筒といった四角いカドがあるものに対して使う最適な形という視点でつくられたのがコクヨの「GLOO(グルー)」シリーズのスティックのりです。
コクヨのGLOOは「貼る」を単なる作業ではなく、新しい価値を生み出す行為ととらえ、「貼るってこんなに変われる」をコンセプトに誕生したブランドです。佐藤オオキ氏が主宰するデザインオフィス「nendo」とタッグを組み開発されました。GLOOは、スティックのり、テープのり、瞬間接着剤、テープカッターの4アイテムありますが、特に注目したいのがスティックのりです。紙のカドまでしっかり塗るように四角い形にデザインされています。ボディーも四角くなっているため、デスクから転がって落ちにくいのがポイント。
のりのタイプは写真左から「色が消える」「しっかり貼る」「シワなくきれい」の3種類。「色が消える」タイプはのりに薄い青色がついていて、時間が経つとのりは透明になります。「しっかり貼る」タイプは、のりの色は白で粘着力が高いです。オレンジのキャップ「シワなくきれい」は新登場ののりで、のりの色は薄いオレンジ。紙のシワができにくくきれいに貼ることができます。価格はSサイズの「色が消える」「しっかり貼る」は130円(税抜き)で、「シワなくきれい」は140円です。
のりを四角にするという案は今までも各メーカーでありましたが、四角いボディーに四角いキャップをはめると気密性が保ちにくいという問題がありました。そこでコクヨは独自の技術で、のりを四角の形状にし、キャップには丸型を採用することで気密性を保つという特許を取得しました。紙や封筒のカドまでスムーズに塗れるので、ストレスなくスティックのりを使うことができるようになりました。
ストレスフリー文具で作業効率をアップ
ノートにメモをとったり、封筒にのりを貼ったり……という作業は日常生活でちょくちょく発生しますよね。普段何気なく使っている文具ですが、ちょっと不便に感じている作業を毎日繰り返していると、その結果時間をロスしたり、ストレスがたまってきたりするものです。今回紹介したストレスフリー文具を使うと、コロナ疲れのイライラも解消できるかもしれませんね。
(文/写真 やまぐちまきこ)
年間300万PVを超える人気ブログ「フムフムハック」の編集長。文房具を中心に「読んでフムフム・ワクワクする」コンテンツを発信。雑誌やWEBで文具ライターとしても活躍中。フムフムハック:https://www.fumufumu89.com/
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