転職で試される「自分の値段」 働く目的は?まず自問ミドル世代専門の転職コンサルタント 黒田真行

具体的に明日から変えるべきことを決める

キャリアが豊富な人の転職は、基本的に同業種かつ同職種間で決まることが多いのが現実です。業界や職種によって差はありますが、40歳以上の転職で言えば、業種で7割、職種で7割、結果的に半数の人が同じ業界かつ同じ職種での転職をするイメージです。

求職者からすると、「せっかく長年磨いてきた経験を生かしたい」と思うのは当然です。雇用する企業も「どうせなら業界をよく知っている即戦力に来てもらいたい」と考えるので、このような結果になりやすいわけです。

ただ、2000年代以降の日本では、主要産業の交代がじわじわと進んでいる状況です。特に自分自身があと何年仕事をしていくのかという残り時間を考えた際に、リタイアする時期まで、希望する業界で希望する働き方ができるのか、ということはしっかり見つめておく必要があります。

市場価値を高く維持していくためには、異業種でのチャレンジを視野に入れておくのも重要な要素です。もし、自らが経験してきた業種は時代の栄枯盛衰とは関係なく、今後も人材需要が見込まれるという場合でも、複合的なキャリアを選べる可能性があるのであれば、異業種で経験を積むことで貴重な財産を積むという考え方もあります。

変化の激しい時代には、単色ではなく多色のキャリア、具体的には、たとえば営業だけをやってきた人よりも、営業に加えて経理や財務もわかる人、というように2本か3本の経験の柱を持っている人のほうが評価を受けやすい傾向があります。また、一つの業種で長くやってきた人は、その業種には比較的「いつでも戻りやすい」はずです。もし、今までやってきたことと離れた経験を積めるチャンスがあるのであれば、ぜひその機会を生かしていただきたいと思います。

最後に、変化の激しい時代、逆境に負けない人に共通する行動指針を共有させていただきます。もし判断に迷うことがあれば参考にしてください。

【逆境に負けない人の行動傾向】
・悲観的に備え、楽観的に動く
・捨てるものと捨てる順番を決める
・既存のルールに縛られずに例外的に動く
・見たくない現実に意識的に目を向ける
・具体的なことを重視する
・他人の意見に振り回されない
・他人の視線に気を使わない
・目的には常に最短距離で進む

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

黒田真行
ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。2019年、中高年のキャリア相談プラットフォーム「Can Will」開設。著書に『転職に向いている人 転職してはいけない人』、ほか。「Career Release40」 http://lucentdoors.co.jp/cr40/ 「Can Will」 https://canwill.jp/

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