文化違えば間違いは当たり前 ビジョン・情熱を伝えるイケア・ジャパン ヘレン・フォン・ライス社長(下)

イケア・ジャパン社長 ヘレン・フォン・ライス氏
イケア・ジャパン社長 ヘレン・フォン・ライス氏

新型コロナウイルスの感染拡大は日本人の働き方や家庭生活を変え始めている。外出自粛などをきっかけに、自分の価値観や家族のあり方を見直す人が増えているようだ。家具小売業のイケア・ジャパン(千葉県船橋市)は家庭での生活の変化に敏感な業種だ。ヘレン・フォン・ライス社長は在宅勤務が広がったことで、「自宅での男女の役割を平等にする必要性が浮き彫りになった」とみる。女性リーダーが活躍しやすい環境づくりを、さらに加速させる必要性を感じている。

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――イケアグループに入社した理由を教えてください。

「大学時代に、週末や長期休暇中の収入を得るためイケアグループで働いていたのが最初の接点です。当時はイケアで将来のキャリアを積んでいこうと計画していたわけではありません。ただ、イケアは私に合う企業の一つだと感じました。将来、自分が働きやすく結果を出せる職場で仕事をするには、自分自身の価値観と合う企業に勤めることが重要だと気づきました。業種にかかわらず、しっかりとした価値観・理念に基づいた企業は若い世代を魅了するものです」

――コロナの感染拡大で、日本では就職環境に不安を感じる学生も多いです。彼らにアドバイスはありますか。

「やはり、しっかりした価値観を持っている企業にトライすることです。それ以外のことは二次的なものと言ってもいいくらいです。若い皆さんのキャリアは勤務先の企業とともに、皆さんが成長すればするほど発展するし、企業の社会からの評価は皆さんの貢献の度合いに比例して高まります。自分とマッチした会社と上司に出会えるなら、入社したばかりのスタート地点から、必ず大きく成長することができます。特に良い上司がその鍵となるはずです」

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