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伝説の学習マンガ『こんにちはマイコン』と新刊の『こんにちはpython』

伝説の学習マンガ『こんにちはマイコン』と新刊の『こんにちはpython』

『こんにちはマイコン』(1982年発行、小学館)という学習マンガをご存じでしょうか。TVアニメ化もされた『ゲームセンターあらし』の主人公たちがコンピューターの仕組みやプログラミングを学ぶというもので、著者でマンガ家のすがやみつる先生によれば続編と合わせて約60万部も発行されたそうです。その伝説の学習マンガが『ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 こんにちはPython』(日経BP)として復活しました。担当編集者が約40年前のマンガをよみがえらせた意義をご紹介します。

◇   ◇   ◇

新型コロナウイルス感染症による小学校の臨時休校などであまり話題になっていませんが、本年度から小学校でのプログラミング教育必修化がスタートしました。その狙いは、急激に変化するこれからの社会で活躍するために必要な「プログラミング的思考」を身につけ、問題解説能力を高めつつ、各教科の学びをより確実なものにすることとされています。

この趣旨はもっともですが、小学校でのプログラミング必修化が迫り、実証授業などが行われるにつれて、2つの大きな課題が浮き彫りになってきました。1つは、子どもたちがプログラミングをやる気になるのか、もう1つは、先生がきちんと指導できるのか、です。子どもたち自らが積極的に取り組めて、プログラミングになじみのない大人の先生や保護者も読めるような入門書はできないものか――そう考えていたときに思い出したのが約40年前に発行された『こんにちはマイコン』でした。

子どもも大人も楽しく学ぼう

『ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 こんにちはPython』から

『ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 こんにちはPython』から

『こんにちはマイコン』では、当時TVアニメにもなった『ゲームセンターあらし』の主人公たち(あらし、さとる、一平太)が互いに教え合いながら、「まず、やってみよう」の精神で試行錯誤しながら、ゲームプログラムを作ります。「ゲームを作って自ら遊びたい」という強いモチベーションがあるため、プログラムを学んで、入力して、動かすことに自発的に取り組むことができることがベストセラーにつながったようです。事実、現在SE(システムエンジニア)やプログラマーとして活躍している技術者の多くが、子どものときに読んでプログラミングの楽しさを伝えてくれた『こんにちはマイコン』がIT分野に携わるきっかけになったとしています。

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