先に来てもらうの? comes firstは来る順番ではないデイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(49)first

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「第一」という意味のfirstの使い方について学びましょう。

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ユウカの元にクライアントから電話が入り、来月から提供するサービスに関する打ち合わせの日程を変更したいとのことでした。クライアントはなるべく早く会いたがっていた様子なのですが、同じチームのスティーブはここのことろ別の案件で忙しそうにしています。そのことをスティーブに伝えたところ、返ってきた返事はユウカにとっては意外なものでした。

それはこんな会話でした。

Steve: What did the client say on the phone just now?
Yuka: They would like to change the meeting time.
Steve: Huh. Did they say when?
Yuka: They'd like for us to come earlier for the meeting.
Steve: Well I guess we'll have to make some schedule changes, then.
Yuka: But you're really busy preparing for this weekend's event, right?
Steve: It's okay. The client comes first, right?
Yuka: Oh, you mean you want the client to show up before we do?
Steve: No no, we'll need to get there first.
Yuka: You're right.

日本語に置き換えてみると次のようになります。

スティーブ:クライアントからなんの電話だったの?
ユウカ:ミーティング時間の変更してほしいって。
スティーブ:へぇ。なんだって?
ユウカ:なるべく早めに打ち合わせに来てほしいって。
スティーブ:じゃあ、日程調整しないとだね。
ユウカ:でも、スティーブも今週末のイベントの準備で忙しいでしょ?
スティーブ:大丈夫だよ。クライアント優先でしょ?
ユウカ:あ、クライアントに先にこっちに来てもらうの?
スティーブ:いやいや、こちらから行かないと。
ユウカ:そうよね……。

上の対話は、クライアントから電話を受けたユウカとそばで聞いていたスティーブの会話です。先方の希望はなるべく早めに打ち合わせをすることなのですが、忙しそうにしているスティーブを気遣ったユウカ。スティーブは会社のイベントより、顧客が大切だということを伝えたのですが、ユウカにその思いは伝わらず、会話がすれ違ってしまいました。

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