壁かけカレンダーのライバルは? 異分野が生む着眼点第5回 「自分らしさ」で勝負する 異分野発想法

写真はイメージ =PIXTA
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「良いお手本をたくさん見ること」。アイデアのプロ集団、広告会社、博報堂でディレクターを務める岡田庄生氏は、事業会社で良質のアイデアを生み出せるようになるには、この練習法が有効といいます。様々な練習問題を収録した岡田氏の著書「プロが教えるアイデア練習帳」(日経文庫)から、その一端をのぞいてみましょう。

≪問題≫壁にかけるカレンダーのアイデアとは
アナログのカレンダーの新しい姿を考えます。どんなカレンダーだったら、買いたくなるでしょうか?

デジタル時代だからこその「アナログの良さ」を見つけよう

パソコンやスマートフォンの登場以来、様々なアナログ商品の市場が縮小しています。壁にかけるアナログカレンダーもそのうちの一つです。従来は家庭に1つ、オフィスにも1つ、必ずあった壁かけのカレンダーですが、パソコンやスマートフォンでいつでも簡単に日時が調べられる現在、カレンダーを常備している家庭が減っています。実際にカレンダー市場は減少を続けているようです。

カレンダーは、企業が年末の挨拶やイベントのお土産として配布する業務用と、文具店や書店などを経由して一般家庭に販売する家庭用があります。今回は、家庭用の壁かけカレンダーについて考えたいと思います。パソコンやスマートフォンで日時を確認するという人ですら欲しくなる、従来にはない新しいカレンダーのアイデアを考えてみたいと思います。従来のカレンダーは、おそらく次のような特徴を持ったものが多かったと思います。

●文字が大きくはっきり見える

●予定が書き込める大きめスペース

●壁にかけられるフック付き

今日の自分の予定が、いつでも確認できるようにしたい。これが、従来のカレンダーが満たしていた顧客の気持ちです。今回は、「隠れたライバル」という発想を使いながら、あえて全く違う着眼点を見つけて、それをもとにカレンダーの新しいアイデアを考えてみたいと思います。

壁掛けカレンダーの表のライバルは、パソコンやスマートフォンです。では隠れたライバルとは、誰でしょうか。「壁掛け」というくらいなので、同じく壁にかかっているものは、壁のスペースを取り合うライバルという見方ができるかもしれません。

家庭の壁にかかっているものには、どんなものがあるでしょうか。例えば、絵画や写真のフレーム、ポスターなどがあげられます。

なぜ人は、家の壁に絵画や写真などを張りたいと思うのでしょうか。殺風景な壁に彩りを与えたい。人を呼ぶ時に、オシャレな家だと思われたい。色々な理由があるとは思いますが、毎日暮らすわが家だからこそ、自分らしくアレンジしたいという想いがあるのではないでしょうか。

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