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創業60年のアメ横の老舗専門店「小島屋」

2店目は、創業60年の老舗で上野のアメ横に店を構える「小島屋」(東京・台東)だ。71種類のナッツを含む商品が店頭にずらりと並ぶ姿は、にぎやかなアメ横でも壮観だ。御徒町駅から徒歩2分の便利な立地で、朝10時の開店直後からひっきりなしに客が訪れるため、10人ものスタッフが常駐する。

小島屋のナッツは熟練の職人が昔ながらの製法でじか火ローストしている。原料も長年培った独自のルートで、世界中から最高品質のものを集めているという。

「同じアーモンドやピスタチオでも、品種や産地で味が大きく変わります。これだけの商品を常時そろえている店は他にないのでは」と2代目で代表取締役の小島和之さんは胸を張る。またその日の気候やナッツの水分量を加味しながら焙煎(ばいせん)するため、大量生産される一般的なナッツとは味が違うとも主張する。

一番多く出るという「完全無添加 素焼き6種 ミックスナッツ(250グラム、税込み700円~)」(オンラインでは「素焼きミックス4種」のみ販売)は確かにアーモンドやカシューナッツ、クルミもプレーンな無味だが香ばしく、ほんのりした甘さが後を引いてつい手が伸びてしまう。スーパーで買ったばかりの安価なミックスナッツが自宅にあり、食べ比べると小島屋のナッツはパスタのアルデンテのような「軟らか硬い」絶妙な歯応えだが、スーパーのナッツはバリバリとした単一的な食感な上、風味も乏しいのだ。

小島さんお薦めの「イラン産 ジャンボピスタチオ」(350グラム、税込み2100円)もしかり。一見どこにでもあるようなピスタチオに見えるが、食べるとチーズやイカの薫製を噛みしめているような、深いコクと甘みも感じる。

「小島屋」のナッツは手焼きで、外側がパリッと中はみずみずしいのが特徴

ナッツに味付けした「ジェノベーゼ」や「蜂蜜ロースト」「ベーコンスモーク」などのフレーバー商品もあるが、食べるとナッツそのものの質が良いのが、素人にも分かる。小島屋のオンラインショップで購入者が絶賛しているのも納得だ。

「この5~6年、健康志向で購入される女性が一気に増えましたが、3世代に渡って来店される方や、地方在住で東京に来る際必ず立ち寄ってくださるなど、うちは長くリピートされる方がほとんどです。自粛以前は外国のお客様も多く、特にナッツの目利きが厳しい中東の方がまとめ買いされていました」(小島さん)

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