検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

お取り寄せで宿泊気分 名門3ホテルの味を楽しむ

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

新型コロナウイルスの影響でテークアウトやオンラインでのお取り寄せがブームだ。ホテルのお取り寄せも人気の一つになっている。愛好者の要望を踏まえて商品化されたものの中には、ユニークな逸話を持つものも少なくない。外出や移動の自粛が続く中、今回はホテルの歴史が生み出したお取り寄せの名品をご紹介しよう。

長野県軽井沢にある「万平ホテル」の歴史をひもとくと、前身は江戸後期の旅籠「亀屋」まで遡る由緒あるホテルだ。滞在した英国人が本国の気候や雰囲気と似ている軽井沢を愛したことから、国際的に知られる避暑地として発展してきたという。「万平ホテル」として現在の地に開業したのは1902年。日本クラシックホテルの会にも加盟する名門ホテルの一つだ。

国内外の多くの著名人が滞在してきた万平ホテル。ホテルのホームページにはジョン・レノンが「1976年から1979年までの4シーズン、毎年、夏にアルプス館に宿泊」とあり、彼が弾いたピアノが今も史料室に置かれている。そんなジョン・レノンが愛したロイヤルミルクティーは、カフェテラスで味わえるが、「万平ホテルオリジナル紅茶(ティーパック5袋1,026円)」を取り寄せて自宅で味わうこともできる。

濃く出した紅茶にたっぷりのミルクを注ぐ。インド産の爽やかなニルギリと香り高いダージリンでまろやかなのに後味はさっぱりとする。ぜひ合わせたいのが、これもファンの多い「アップルパイ(2,020円)」。甘酸っぱいリンゴがたっぷりと入り、それにレーズンやシナモンが風味を添える。

自宅でロイヤルミルクティーを淹(い)れて、アップルパイと共にひととき優雅な気分を味わったが、またいつか軽井沢の緑に囲まれた雰囲気のカフェテラスでもリアルに味わってみたいものだとつくづく思う。

次にご紹介するのは、世界的なラグジュアリーホテルやリゾートが集まった「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」に加盟する2つのホテル。まずは、皇居外苑の前に品格ある佇(たたず)まいを見せる「パレスホテル東京」だ。1961年に近代的ホテル「パレスホテル」として開業し、建て替えのための休館を経て2012年に「パレスホテル東京」としてグランドオープンした。2019年にはトランプ米大統領が宿泊して話題を呼んだ。

パレスホテル東京のお取り寄せでチョイスしたのは、建て替え前の1977年より2009年までランチカレーの専門店としてホテル内で営業していた「アイビーハウス」の味を継承したレトルトカレー。アイビーハウスは東京・丸の内を中心に多くのオフィスワーカーやホテルゲストに愛された人気店。

和牛ビーフカレー、地鶏チキンカレー、黒豚ポークカレーの3種類(いずれも2人前)で、3種類の詰め合わせセットは7128円。じっくり炒めたタマネギの甘味とコク、そしてブツブツした食感が生きたソースは当時の味そのままで、お皿をさらえたいおいしさだ。

3種ともレトルトカレーの概念が覆るぐらいの肉の量で、開発にあたっては柔らかく煮込んだ肉が崩れないように大きな塊で残すのに苦心したという。和牛とポークは20グラムある大きな肉が6個ほど、チキンは愛知産名古屋コーチンのモモ肉が120グラムが具材と共に入っていて、いずれも食べ応え十分だ。

パレスホテル東京の伝統の逸品と言えば、1階の「グランド キッチン」で提供されている伝統のローストビーフなども有名だが、このレトルトカレーは長くファンに愛された伝統の味をベースに老舗の味を再現した至福のカレーである。

3軒目のお取り寄せ先は歴史ある「帝国ホテル 東京」。1890年に鹿鳴館に隣接する民間の迎賓館として開業し、1967年まであったフランク・ロイド・ライト設計の本館(ライト館)や、マリリン・モンローはじめ著名な宿泊ゲストの数々は日本のホテルのレガシーの一つにもなっている。

そんな帝国ホテルのオンラインショップ限定商品で、大人気なのが「巣ごもりグルメセット(冷凍)」。「エビのマカロニグラタン」、「ビーフカレーマドラス風」、「シュリンプカレーマドラス風」の冷凍食品3種類の詰め合わせ(定価5680円、特別価格4800円、外出自粛のこの時期に家庭でホテルの味を楽しんでいただこうと作成したセット)。いずれも具材の旨(うま)みや出来上がり感が冷凍食品とは思えぬ味で、エビのマカロニグランタンは、コクのあるクリーミーなホワイトソースの中にぷりっぷりのエビが入っている。

実は、日本の冷凍食品の開発と帝国ホテルは切ってもきれない関係にある。1964年の東京オリンピックに際し、膨大な量の食材調達を賄うべく、「日本冷蔵株式会社(現・株式会社ニチレイ)」と冷凍食材を使ったメニューに取り組んだのが、当時の帝国ホテル新館料理長村上信夫氏だった。冷凍食材を使用した料理だとわからないクオリティーを目指して研究を重ねた知識と技術が、現代の日本の冷凍食品にまでつながっているという。クオリティーに磨きをかけた一品がまさにこの「巣ごもりグルメセット」といっていい。

「巣ごもりグルメセット」以外にも帝国ホテルのシグニチャーともいえるパンケーキを家庭で食べられるようアレンジした「帝国ホテルキッチン パンケーキセット(4セット)」(ソフトホイップバターとメープル入りシロップ付き。3,300円)もおすすめだ。

加熱したときの甘い香りとふわふわの食感には驚かされる。帝国ホテルの伝統ある雰囲気と温かみあるおもてなしが、冷凍食品を通じても感じられた。

※お取り寄せ商品はいずれも税込み・送料別。新型コロナウイルスの影響で売り切れや欠品などもありえます。

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_