ヘッドセットなら有線 オンライン会議にほしいグッズ
テレワークが速くなる効率化グッズ(オンライン会議編)
テレワークで重要なのが、まずは快適にオンライン会議ができるグッズをそろえること。もちろん仕事に使うパソコン環境はオフィス並みでなければ効率は下がるばかり。
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様々な企業がテレワークに向けて一気にかじを切る一方で、「自宅は仕事をする環境にない」と悲鳴を上げているビジネスパーソンも数多い。そこで、テレワークの専門家に初心者が揃えるべき逸品を聞いた。
まず職種を問わず急務となっているのが、Zoom(ズーム)やTeams(チームズ)で行う「ビデオ会議」への対応だ。パソコンの内蔵マイクやカメラが簡易的なものだと「声が聞こえない」と言われたり、そもそもマイクやカメラが付いていないケースも多い。後付けで専用機器の導入が必須といえる。
「必ず備えておきたい」と専門家が口をそろえるのが、有線タイプのヘッドセットだ。無線タイプの場合、声を相手に伝えるまでにレイテンシー(遅延)が発生してしまう。有線に比べると接続も不安定なため、ビジネスシーンで使うなら確実性を重視したい。
自宅での使用を想定するなら「単一指向性」のマイクが付いた製品が正解。自分の声だけにフォーカスして集音するため、生活音の多い家でもノイズの少ないクリアな声が相手に伝わる。
ウェブカメラはフルHD画質対応のものを選びたい。例えば、Teamsの場合は帯域幅が制限されていなければフルHD画質(1080p)での通信が可能なためだ。高画質なほど臨場感あるやりとりが可能なため、コミュニケーションが図りやすい。手元の資料を直接画面に映して共有することもできる。ただし、720p、30fpsでの通信がスタンダードではあるため、安さ重視でウェブカメラを選ぶのも手だ。
Q「声をクリアに伝えたい」 A:有線なら遅延も解消
周囲の雑音を減らす「ノイズキャンセリングマイク」を搭載。生活音で会議の進行を妨げることなく、話者の声をクリアに届けられる。手元のコントローラーで音量調節もできる。
ゲーミング用のヘッドセットを選ぶのも手だ。口元の音だけを集音する単一指向性マイクを搭載するうえ、静穏性が高く相手の声が聞き取りやすい。接続は3.5mmステレオミニプラグ。
マイクは単一指向性で雑音を拾いづらいことに加え、口元に位置を合わせやすいフレキシブルなアームを採用。価格も3000円台と安いのも魅力だ。
Q「ビデオ画質をアップするには?」 A:カメラをフルHD化
2万円台と高価格だがオートフォーカス機能を備え、顔を明るく鮮明に映す。専用ソフトを使えば、顔色の補正や常に人物を中央に移す自動フレーミング機能も利用できる。
フルHD(30fps)の高解像度かつ、広角レンズを備え視野角が120°と広い。マイクも内蔵しているため、一台でウェブ会議を始めることもできる。
30fpsの映像はフルHD画質で撮影できる。2000万画素の静止画も撮影できるため、手元の資料を写して共有する場合に便利だ。
Q「雑音なく会議するには?」 A:ノイキャン機能を活用
強力なノイズキャンセリング機能を搭載し、周囲の雑音を打ち消せる。第二世代以降のAirPodsは、ブルートゥース接続による音声遅延が大幅に改善されている。
Q「マイクを気にせず話したい」 A:全指向性が選択肢に
自分とマイクまでの距離に関係なく、均一な音量で相手に声を届けられるスピーカーマイク。本体内に6つのマイクを搭載し、360度から集音している。エコーキャンセリングや残響抑制機能も備え、会議の相手の声もクリアに聞こえる。
Q「周囲の音も聞かせたい」 A:2WAY式がベスト
無指向性と単一指向性を切り替えられるUSBマイク。音楽など周りの音がある程度聞こえるのも楽しいZoom飲み、雑音を消したいビジネスシーンなど用途に応じて使い分けられる。スタンドを回転するとクリップになり、モニターに設置できる。
Q「見栄え良く映りたい」 A:リングライト付きカメラ
リングライトを備えたフルHD画質のウェブカメラ。明るさは3段階で調整可能で、暗い環境でも顔色を明るく見せることができる。クリップでモニター上に取り付け可能なほか三脚にも対応。
Q「カメラに映る顔色が悪い」 A:調光機能で美しく撮る
スマホスタンドと一体型のリングライトは、スマホでビデオ会議に参加するユーザー向き。電球色、昼光色など好みに応じて調光ができるのも魅力だ。
Q「会議の時間を忘れる」 A:スマートスピーカーでお知らせ
テレワークは時間の感覚がつかみづらいが、音声入力で気軽に使えるスマートスピーカーのリマインダー機能を使えば、会議前に知らせてくれる。
Q「カメラに見られている気がする」 A:カバーで目隠しする
パソコンのカメラなどに貼り付けて、シャッターの代わりになるシール。指で簡単に開閉できるスライド式で、映像を映したくないときなどに活躍する。
次回は【パソコン快適化編】をお届けします。
(注)実勢価格は日経トレンディ編集部調べ、雑誌掲載時点のもの。商品によっては品切れの場合もある。
[日経トレンディ2020年6月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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