名医の技、AIで現場に 起業家になったドクターアイリス代表取締役 沖山翔氏

苦境の医療現場を助ける

経営者として多忙の沖山さんだが、実は現場の臨床医師としても活動している。「週末は月2回ぐらい北海道などの医療機関で医師として働いている。患者さんの声を聞き、臨床医としても医療に関わり続けるため、アイリスの他の医師も医療の現場で働いている。起業家と医師の二足のわらじを履いているようにも言われるが、別々の仕事をしている感覚はない。どちらも医療に貢献するための職務で、医師の本分として従事している」と話す。

医療機器メーカーとして収益を上げる以上に、医師としてAI技術を使って苦境にある医療現場を支えたいという思いが強い。「アイリスだけで、あらゆる疾病に対するAI医療機器を開発できるとは考えていない。我々の技術を応用して、世界中の医療関係者や企業に使ってもらい、医療の向上につなげてもらえれば」という。

今、コロナの世界的な感染拡大で、各国の医療現場は疲弊している。オンライン診断とAI技術を応用すれば、「院内感染を少なくとどめ、限られた医師でも診断の効率を上げられる」と指摘する医療関係者も多い。ただ、大半の国では技術以上に、制度や法整備が追いついていないのが現状だ。AI起業家兼ドクターの挑戦はこれからが本番だ。

(代慶達也)

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