作って乾杯!さわやかノンアルコール・カクテル

■5位 ノンアル・ブラッディーメアリー 310ポイント
ウスターソースが深み 大人の味

「簡単に手に入る材料なのに、ウスターソースでここまで深みが出るとは驚き」(とけいじさん)。甘いカクテルが多い中、トマトジュースやペッパーソースの酸味と、ウスターソースのコクがマッチする大人の味。「野菜不足をおいしく補える」(松渕健二さん)、「刺激的だけどパンチのある飲み物もいい。ジャンクなフードに合わせたい」(牛嶋さん)。16世紀のイングランド女王の異名から命名されたといわれる。

(1)トマトジュース150ml ウスターソース少々 ペッパーソース少々 レモン汁少々

(2)氷の入ったグラスにすべて注ぎ、よく混ぜる。

■5位 バージンブリーズ 310ポイント
強めの酸味で気分転換

ウオッカを使った人気カクテル、シーブリーズのノンアル版。「手軽に作れてバーでもオーダーがある」(井口法之さん)というように、提供しているお店も多いスタンダードな一品。使用するジュースの種類にもよるが、酸味が強めで、気分転換したいときなどにぴったり。「ベランダで楽しみたくなるような、さわやかな一杯」(松渕さん)、「シェークすることで液体が泡立ち、柔らかな口当たりに」(高野さん)

(1)クランベリージュース45ml グレープフルーツジュース45ml チェリー(飾り用)

(2)2種類のジュースをシェークして、氷を入れたグラスに注ぐ。

■5位 シャーリーテンプル 310ポイント
ザクロの鮮やかな赤 テンションUP

1930年代のハリウッドの名子役、シャーリー・テンプルにちなんだノンアルコールカクテル。「子供でもおいしく飲めるという意味も」(青柳さん)

鮮やかなザクロの赤が見た目にもおいしい。「香りもよく、気分が上がる。つい飲み過ぎてしまいそう」(小竹さん)、「ザクロの果汁を原料とするグレナデンシロップが作り出すグラデーションが美しい。材料も少なく作りやすい」(池本さん)

(1)グレナデンシロップ20ml ジンジャーエール130ml カットレモン(飾り用)

(2)氷を入れグレナデンシロップを注ぎ、ジンジャーエールを入れて軽くかき混ぜる

■5位 ノンアル・モスコミュール 310ポイント
ジンジャーエールとライムでさわやか

ラバに蹴られたように酔いが回る、ウオッカベースの強いカクテルをノンアルで。「ジンジャーエールの甘みをライムがおさえてくれてスッキリ&さわやか。材料も手軽」(島本さん)「ジンジャーエールの辛口や甘口で変化を楽しみたい。手軽にアルコール気分を味わえる」(久林さん)。容器を変えてもいい。「ステンレスや銅製の器で口に冷たさをより感じられ、味わいと見た目の変化が楽しめる」(高野さん)

(1)ジンジャーエール150ml ライムの搾り汁1/4ケ カットライム

(2)氷の入ったグラスに材料を注ぎよく混ぜ、カットライムを添える。

■9位 シンデレラ 290ポイント
甘酸っぱくてフルーティー

味のバランスの良さが抜群。甘酸っぱくてフルーティーな味わいは子供から大人まで幅広い人に受け入れられそう。「シェークで作りカクテルグラスに注げばカクテル気分が楽しめる。さっぱり好きならレモンジュースを多めに」(島本さん)、「カットしたパイナップルを刺したり、金箔を散らしたり、エディブルフラワー(食用花)を添えたりすればホームパーティー仕様に」(久林さん)

(1)オレンジジュース20ml レモンジュース20ml パイナップルジュース20ml

(2)材料をシェークし、カクテルグラスに注ぐ。

■9位 ノンアル・カルーアミルク 290ポイント
甘い風味 ほっと一息

コーヒーリキュールのカルーアをコーヒーで代用した。甘い風味が、ほっと一息つきたい夕方や食後にぴったり。「不朽の名作。しっかり混ぜるとよい。コーヒーの素材も大切」(井口さん)、「生クリームで、カルーアミルクのこってり感をきちんと再現できている」(とけいじさん)。バニラエッセンスを垂らすことで香りも楽しめる。「夕方や気分が落ち込み気味の時に飲むと、癒されそう」(牛嶋さん)

(1)コーヒー75ml 牛乳75ml 生クリーム大さじ1 メイプルシロップ大さじ2 バニラエッセンス少々 キャラメルシロップ少々(あれば)

(2)氷の入ったグラスに、すべて注ぎよく混ぜる。

苦みや酸味生かし複雑さ再現

街中のバーやレストランが休業し、家で過ごす時間が増えている。休日は昼間からお酒を飲んでしまう、という人もいそうだ。人気が高まっているオンライン飲み会も「終電を気にしなくていいから、つい飲み過ぎてしまう」という声も聞かれる。

度数の高いアルコール飲料が人気を集める一方、真似する意味の「mock(モック)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた「モクテル」としてノンアルカクテルを楽しむ人も多い。カクテル用のメジャーカップやシェーカーがなくても、計量カップやペットボトルを代用すれば、材料を量ったり混ぜたりできる。材料もスーパーなどで簡単に手に入る。

ノンアルカクテルは、いくつかの材料を混ぜたり苦みや酸味を生かしたりして、アルコールが入ったカクテルに近い、複雑な大人の味を再現している。分量の割合を変えたり、違う材料を組み合わせたりしたら「おいしい」発見があるかもしれない。

■ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。(1)材料(2)作り方。写真は三浦秀行撮影、スタイリングは西崎弥沙。

■調査の方法 スーパーなどで買いやすい材料を使って自宅で作れるノンアルコールカクテルを、飲料専門家・江沢貴弘さんに監修してもらい21種類リストアップ。「味」「簡単さ」「意外さ」「お酒っぽさ」などの視点から、飲食に詳しい専門家10人におすすめを1~10位まで選んでもらい、編集部で集計した。

■今週の専門家 ▽青柳崇子(日本フードアナリスト協会理事)▽井口法之(日本バーテンダー協会 技術研究局長)▽池本恵子(柴田書店 書籍編集部)▽牛嶋絵美(モクテルスタイリスト)▽江沢貴弘(飲料専門家)▽小竹貴子(クックパッド ブランディング・編集担当本部長)▽島本美由紀(料理研究家)▽高野勝矢(京王プラザホテル メインバー「ブリアン」店長)▽とけいじ千絵(フードアナリスト)▽久林紘子(パーティースタイリスト)▽松渕健二(BAR TIMES 編集長)=敬称略、五十音順。江沢さんはレシピの監修のみで評価には加わっていない。

(砂山絵理子)

[NIKKEIプラス1 2020年5月16日付]

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