コロナ禍はクラウドファンディングで乗り越えろ

日光珈琲のホームページから
日光珈琲のホームページから

新型コロナウイルスの感染拡大防止で、中小企業が苦境に立たされている。喫緊の課題が「資金繰り」だが、支援を求める先は金融機関だけとは限らない。インターネットを利用して小口資金を広く一般から集める「クラウドファンディング(CF)」の活用も広がってきている

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コロナショックでマジやばいっス!――。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている日光東照宮などの近くでカフェや茶寮を営む「日光珈琲」のホームページには今、こんな切実なメッセージが掲げられている。

CF仲介大手のCAMPFIRE(キャンプファイヤー、東京・渋谷)を利用して、5月下旬までに300万円を目標に支援を呼びかている。

CFでプロジェクトを立ち上げた翌日に約100万円、1週間後には早くも目標額に近づき、最終的に目標額を突破する額が集まりそうな勢いに、日光珈琲を運営する風間総合サービス(栃木県鹿沼市)の風間教司社長は驚きを隠さない。

1999年創業の日光珈琲は現在、日光市や鹿沼市など栃木県内にカフェなど7店舗を持つ。世界遺産を目当てに訪れる国内外からの観光客を当て込み、日光市内に今春、新たに2店を追加出店し計4店体制を築いた矢先、コロナ禍に見舞われた。

店舗の営業自粛を余儀なくされ、約30人の社員、パートはシフト勤務を続ける。「東照宮などの拝観停止も手伝って日光の客の減り方は尋常ではなく、時間との勝負を迫られた。支援要請が先か、自助努力が先かで悩んだが、当座の人件費など運転資金をまず支援してもらい、時間を稼ぎ、コロナ後に備えようと決断した」と胸の内を明かす。

「CFという手法は知っていたが、実際に利用するのは初めて」という風間社長だったが、「支援者からのメッセージを見て、ブログなど日ごろのSNS(交流サイト)発信や全国各地を訪ね歩いてきた出会いも一助になったかも」と振り返る。

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