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ネコも感染、コロナからペットを守るためにできること

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ナショナルジオグラフィック日本版

米国ニューヨーク州で、飼いネコ2匹が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス検査に陽性反応を示したと、2020年4月22日に米疾病対策センター(CDC)が発表した。米国では初めてだ。そのうちの1匹は、飼い主がCOVID-19感染と診断されていたが、もう1匹を飼っている家族では誰も陽性反応を示しておらず、このネコがどのようにウイルスに感染したのかはわからない。どちらのネコも軽い呼吸器症状があったが、回復が見込まれている。

専門家らは、ペットのネコが新型コロナウイルスに感染するのは非常にまれなことと知っておくべきと言う。飼いネコの感染は、世界中でたった3例(イヌでは2例)しか確認されていない。CDCによれば、現時点ではこの病気が逆にペットから人間にうつる可能性を示す証拠はない。

「ほとんどは人から人への感染です」と、米国獣医師会のマイケル・サン・フィリッポ氏はNBCの関連会社に語っている。「ペットがかかる可能性は非常に低く、コンパニオンアニマルでの症例はごくわずかです。ペットから飼い主にうつった例はひとつもありません」(普通の風邪など人間の病気の多くは人間に特定のウイルスなので、ペットに脅威を与えない)

メイン州の獣医診断研究所が最近行った研究で、数千匹のイヌとネコから採取した試料を検査した結果、感染は一例も見つからなかった。また、新型コロナウイルスがネコ同士でうつるかを調べた小規模な実験では、実際に感染しうることがわかったと初期のレポートで述べられているものの、ネコがこの病気を人間に広める媒介となることは示されていない。

世界中で300万人を超えるCOVID-19の患者が発生していることから、もしもペットが重大な媒介動物であるならば、とうにわかっていただろうと専門家らは言う。

ペットの健康を守る

多くの飼い主にとって心配なのは、ペットから病気がうつるかより、ペットに病気をうつさないかだろう。

ペットの健康を守るには、家族と同じように扱うことだ。同居者の誰かが感染したときは、隔離しなければならない。ペットにも社会的距離を保たせよう。CDCは、ペットを世帯外の人と接触させないことを推奨している。イヌを散歩させるときにはほかの人や動物との間を2メートルほどあけるようにし、ドッグランの使用は避けよう。専門家らは、ペットと触れ合う前と後に、人に対する場合と同様に手を洗うことを勧めている。

CDCと米国獣医師会は、現時点でペットの定期検査を行うことは推奨していない。

どんな動物に感染するのか?

4月5日に、米ニューヨーク市ブロンクス動物園のマレートラが新型コロナウイルス感染症の陽性反応を示したと伝えられた。4月22日には、同園の別のトラ6頭とライオン1頭も感染していることがわかった。トラやライオンの感染が判明したのは初めてだ。

野生のネコ科動物やイエネコが、ネココロナウイルス(FCoV)に感染することは以前から知られていたが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)がネコにも感染するかどうかは最近までわからなかった。

SARS-CoV-2は、コウモリを宿主とする近縁のコロナウイルスから発生したと考えられている。研究者らは、このウイルスが変異して中間宿主となる動物に飛び移り、さらに変異して人間に感染したとの仮説を立てている。

ほかにもSARS-CoV-2に感染する生物がいないか、科学者らは特定を急いでいる。これまでの研究で、発症するか否かにかかわらず、新型コロナウイルスに感染する可能性のある動物数種が突き止められた。研究対象になっている種の中で、ネコとフェレットは、少なくとも実験室の環境では感染すると見られている。ほかにはイヌ、コウモリ、シベット、ブタなどが調べられた。センザンコウは近縁のコロナウイルスを運ぶことがあるが、SARS-CoV-2に感染した例は見つかっていない。

ウイルス学者らは、この病原体が実験室ではある動物の細胞に侵入できても、実験室の外で同様の感染が起こるとは限らないことに注意を促している。実験室内で感染した動物が発症しない可能性があることも確認された。新型コロナウイルスが動物の中でどう変化するか理解を深めるには、テストを重ねる必要がある。

結論:新型コロナウイルスが人から一部の動物にうつる可能性があることがわかったが、現時点では、動物から人間に感染する証拠は見つかっていない。さらなる研究が求められる。当面は、ペットについても人間と同様の予防措置を講ずるにこしたことはない。

(文 Rachael Bale、訳=山内百合子、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2020年4月28日付]

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