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旅行出来ない今こそ 家でファーストクラス気分味わう

エンジョイ・ワイン(26)

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NIKKEI STYLE

新型コロナウイルスによる外出自粛でワインの家飲みが増えている。スーパーで手軽に買えるデイリーワインが人気だが、巣ごもり生活のストレス発散のためにも、たまにはちょっと贅沢(ぜいたく)するのも悪くない。そんな時にぴったりなのが、航空会社のファーストクラスで提供されるワインだ。とかく高級イメージが付きまとうが、実は手ごろな値段のものも多い。新型コロナウイルスで海外旅行もままならない今、ワインだけでもバカンス気分を味わってみてはいかが。

航空会社にとって、ファーストクラスやビジネスクラスのワインの品ぞろえは、サービスの重要な売りの1つだ。英国の旅行雑誌「ビジネス・トラベラー」は毎年、世界の航空会社のファーストクラスとビジネスクラスのワインリストの中から、審査員が独自にベストのワインやワインのラインアップを選んで表彰する「セラーズ・イン・ザ・スカイ・アワード」を実施し、サービスの向上に一役買っている。

今年初めに発表した2019年版では、マレーシア航空が最も優れたワインのラインアップに贈られる「ベスト・オーバーオール・セラー」賞を獲得。日本の航空会社からは、全日本空輸(ANA)が、ファーストクラスの赤ワイン部門とビジネスクラスの白ワイン部門で最優秀賞に輝いた。

世界に航空会社はたくさんあるが、日本ではやはり、ANAか日本航空(JAL)を利用するという人が多いだろう。両社は定期的にファーストクラスやビジネスクラスのワインのラインアップを見直し、ホームページ上で発表している。

世界に星の数ほどあるワインの種類の中から、ファーストクラスのワインはどうやって選ばれるのだろうか。JALの広報に聞いたところ、前回の選考では、ワイン事業者からの協力などで集めた国内外のワイン約1000本を、いくつかのカテゴリーに分けて100本前後に絞り込み、テイスティング(試飲)をして、最終的に約30本を選出したという。

テイスティングは、JALワインアドバイザーを務めるマスター・オブ・ワインの大橋健一氏とワインテイスターの大越基裕氏を中心に、ソムリエの資格を持つ社員も加わって、2日間かけて実施。選考のポイントは、ワイン単独で楽しめるのはもちろん、料理との相性も重視し、乗客の様々な好みに応じられるよう、重厚な味わいから軽い口当たりのものまで、様々なタイプのワインをそろえるようにしている、という。

ファーストクラスは最高のサービスが期待されているだけに、ワインも、シャンパンの「サロン」や「ルイ・ロデレール・クリスタル」、ボルドーの赤ワイン「シャトー・コス・デストゥルネル」など、小売価格が1本数万円以上するものがリストに載っている。だが、リストをよく見ると、1本数千円で買えるものも少なくない。お金に多少余裕のあるワイン好きの人がたまに飲むワインとしては、けっして高い値段ではない。今回は、JALとANAの最近のリストの中から、数千円以下で、インターネットで買えるワインを何本か選んでみた。

JAL

「シャトー・ラグランジュ2013」

ラグランジュは仏ボルドーのサン・ジュリアン村にあり、1855年の格付けで3級に選ばれた名門シャトー。一時は評判を落としたが、日本のサントリーが1983年に買収してから再び品質が向上した。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした赤ワインは、エレガントでしなやかさを感じさせる。2013年産はほとんど流通していないが、生産年違いなら5000円台から購入可能だ。

「プロフェッツ・ロック ホーム・ヴィンヤード ピノ・ノワール2015」

ニュージーランド南島のセントラル・オタゴ地区で育ったピノ・ノワール種から造られる赤ワイン。プロフェッツ・ロックは1999年創業の若いワイナリーだが、著名ワイン評論家のジャンシス・ロビンソン氏が高く評価し、注目を浴びている。セントラル・オタゴは世界で最も南極に近いワイン産地だが、内陸に位置するため夏は乾燥して暑い。このため、ブドウがよく熟し力強い味わいのワインが生まれる。参考小売価格6300円(税抜き)。

「ココ・ファーム・ワイナリー 風のエチュード2016」

栃木県足利市にあるココ・ファームは、手掛けたワインが2000年の九州・沖縄サミットの晩さん会で出されるなど、日本を代表するワイナリーの1つ。風のエチュードは、日本産のシャルドネを主体とした飲みやすい味わいの辛口の白ワイン。ココ・ファームのホームページによると、だし巻き卵や蕪(カブ)のそぼろ餡(あん)かけなど、和食との相性も良いという。2016年産はメーカー在庫なし。2018年産はメーカー販売価格2800円(税込み)。

ANA

「ファン・フォルクセン ロートシーファー リースリング カビネット2016」

ドイツの銘醸地ザールで、ドイツを代表するリースリング種から造られた辛口の白ワイン。この地域特有の赤色粘板岩土壌に由来するスパイシーな味わいが特徴。醸造過程でわずかに残したブドウの糖分がリースリングの酸味を和らげ、心地よい味わいに仕上がっている。希望小売価格3300円(税抜き)。

「ナカムラ・セラーズ ノリア シャルドネ サンジャコモ・ヴィンヤード2017」

日本人醸造家の中村倫久氏が米カリフォルニア州で造るシャルドネ種100%の白ワイン。カリフォルニアのシャルドネと言うと、特にデイリーワインのクラスでは、酸味が乏しく味わいのバランスを欠いたものも多いが、高級ワイン産地として名高いソノマコースト地区のブドウから造られたこの白ワインは、熟した果実の香りとさわやかな酸味を兼ね備えたバランスの優れたワインだ。希望小売価格4900円(税抜き)。

紹介したワインは、ワイン単体でも十分楽しめるが、それなりの料理と合わせれば、よりファーストクラスに乗った気分になれること請け合いだ。料理はもちろん自分で作ってもいいが、自分ではなかなか作れない「レストランの味」を取り寄せるという手もある。

不幸中の幸いと言えるかもしれないが、東京や大阪を中心に依然、レストランの営業自粛が続くなか、有名レストランの料理を自宅で味わうことも、今なら可能だ。実際、筆者も時々、知り合いの経営するミシュランガイド掲載のレストランから「鴨(カモ)もも肉のコンフィ」や「和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」などを取り寄せ、ワインと合わせて楽しんでいる。

贅沢気分も満喫でき、非常にささやかながら、新型コロナで大打撃を受けている飲食業界の支援にもなる。こんなワインの楽しみ方も悪くない。

(ライター 猪瀬聖)

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