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相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「配達」だけではないdeliverの使い方について学びましょう。

◇  ◇  ◇

クライアントから入っていた新製品のオーダーが、先方の希望により急に増えることになり、その対応に当たっていたユウカ。今日はオーダー納品日などの確認のためにクライアントと打ち合わせをすることに。先方の希望納期が来月までにとのことだったので、調整して来月早めに納品することができそうです。期待に添えるようベストを尽くすことを相手に伝えたのですが、クライアントからのひと言にユウカは戸惑ってしまいます。

それはこんな会話でした。

Yuka: We would like to thank you for purchasing our product.
Client: Sorry about increasing the number of orders so suddenly.
Yuka: It's quite alright. We appreciate the extra orders.
Client: Will you be able to deliver the products next month?
Yuka: I believe that everything will be delivered early next month.
Client: In that case, it's a big help.
Yuka: We will try our best to live up to your expectations.
Client: I know you're able to deliver the goods.
Yuka: I won't personally deliver the goods. A different staff member will take care of that.
Client: You're not the person in charge?
Yuka: Yes, I'm in charge.

日本語に置き換えてみると次のようになります。

ユウカ:このたびは弊社の製品のご注文ありがとうございます。
クライアント:急に注文数を増やしてしまって悪かったね。
ユウカ:いえ、さらなる注文ありがたいことです。
クライアント:来月には納品してもらえるかな?
ユウカ:来月はじめには全て納品できると思います。
クライアント:それだと助かるよ。
ユウカ:ご期待に添えるようにベストを尽くします。
クライアント:期待に応えると信じてるよ。
ユウカ:いえ、私は配達はしませんが、別のスタッフが届けます。
クライアント:君が担当じゃないの?
ユウカ:いえ、担当は私です。

上の対話は、新製品の納期に関する打ち合わせをしているユウカとクライアントのものです。常日ごろから相手の要望に真摯に対応するユウカを見ているクライアントは、deliverを使って「信用している」ということを伝えたかったのですが、ユウカがdeliverの意味を違う意味で受け取ってしまったため誤解が起きてしまいました。

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