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&Co.,Ltd.代表取締役、Tokyo Work Design Weekオーガナイザー 横石 崇氏

&Co.,Ltd.代表取締役、Tokyo Work Design Weekオーガナイザー 横石 崇氏

comemo
次代を担う「旗手」は何を感じ、何を考えているのか――。日本経済新聞社が運営する投稿プラットフォーム「COMEMO」から、「キーオピニオンリーダー」が執筆したビジネスパーソンにも役立つ記事を紹介します。&Co.,Ltd.(アンドコー)代表取締役で、国内最大級の働き方を考えるイベント「働き方の祭典 Tokyo Work Design Week」のオーガナイザーを務める横石崇さんに、今回はリモートワークによる仕事術について語ってもらいます。

<<(上)新型コロナが問う リモートワークが生み出す「価値」

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、半ば強制的にリモートワークの導入が進められ、私たちの「オフィス環境」が大きく変わろうとしています。今までの職場という概念は拡張され、「Out Of Office」といわれるように「オフィスの外にあるオフィス」を求めるようになりました。働く場が変われば、仕事のやり方も変わります。私たちの振る舞いや身だしなみは今までと同じままでいいのでしょうか。

スーツを着ることが仕事の本質ではない

リモートワークが導入され自宅で仕事をするようになり、ファッション業界はテレビ会議の画面上でもきちんと見える装いや振る舞いとして「デジカジ(デジタル・カジュアルウエア)」なるものに注目しているようです。

相手がいる以上、テレビ会議であっても身だしなみが必要なことには変わりありませんし、むしろ今まで以上に身なりや素振りは気にしなければならないでしょう。対面する会議と違い、テレビ会議はずっと相手に注視されているので、トークイベントに絶えず登壇しているようなものですから。今後もビジネスコミュニケーションがテレビ会議中心になっていけば、上半身への投資は必要不可欠です。

といっても今までと同様にスーツを着てネクタイを締めようということではありません。アップルなどのグローバルカンパニーでは、テレビ会議はすでに頻繁に行われていましたが、Yシャツでもパーカーでもなく「ジップアップセーター」の着用が男女を問わず目立っていました。季節を問わずエレガントで礼儀正しさを保つことができることと、あまり形式張らずに気楽に羽織れるカジュアルさを両立できるアイテムはオンとオフをスムーズに行き来きできるからです。

一方で多くの日本企業では、ビジネスにおけるファッションは、就職活動の段階から「マナー」としてたたき込まれました。たとえば、男性だといかなるときでもYシャツ、ネクタイ、ジャケットそして革靴という画一的なスタイルが当たり前でした。それが社会人としてスタンダードであり、仕事の一部であり、だれも疑うことがなかったのです。

しかし、今回のリモートワーク体験を経て、多くの人が仕事の本質が「オフィスに行くこと」ではなく、大切なことは「価値を生み出すこと」であることに気づいたように、「スーツを着る」ということ自体が、仕事の本質ではないことにも気づいたはずです。毎日毎日オフィスの中にいるとそういった当たり前のことが見えにくくなりますが、リモートワークは改めて仕事の本来の姿を教えてくれるきっかけにもなりました。

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