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ダルゴナコーヒーの次は「塩カフェラテ」が流行る?

「ダルゴナコーヒー」にこんなに塩が合うのだから、ほかのコーヒーにも合うのではないかと思い、「カフェラテ」で実験をしてみた。やはり、非常に合う。「カフェラテ」はどのコーヒーショップにもあるメジャーなメニューなので、今年の冬辺りに「塩カフェラテ」が流行るのではないかと密(ひそ)かに期待している。

ちなみに、「カフェオレ」と「カフェラテ」と「カプチーノ」の違いをご存じだろうか。実は似て非なる飲み物なのである。

「カフェ・オ・レ」はフランス発祥で、レ(lait/牛乳)とカフェ(cafe/コーヒー)を合わせたもの。ドリップコーヒーをベースに、温めた牛乳とドリップコーヒーを1対1の割合で混ぜるのが基本だ。

一方「カフェラテ」はイタリア発祥で、正式には「カフェ・コン・ラッテ」。カフェ(caffe/コーヒー)とラッテ(latte/牛乳)を合わせ、エスプレッソがベース。牛乳は高温のスチームで軽く泡立てながら温め、泡だたなかった部分をエスプレッソの下に潜らせるように注ぐ。泡だった部分はその上にのせる。泡の部分に模様を描く「ラテアート」なども人気だ。コーヒーと混ぜる割合は、エスプレッソ約30ccに対して牛乳約180ccと、圧倒的に牛乳の量が多い。

「カプチーノ」は、「カフェラテ」同様イタリア発祥で、エスプレッソがベースだが、カフェラテとの違いは泡の量。カプチーノは泡が1センチ以上、カフェラテはそれ未満と定義されている。泡の量が多いカプチーノは、エスプレッソと合わさる牛乳がカフェラテより少なくなるため、エスプレッソの味をより感じる。

「カフェラテ」に合う塩も2つほどご紹介しよう。牛乳の量が多いので、乳製品と相性の良い塩が合う。1つめはキリバス共和国のクリスマス島で生産されている「クリスマス島の塩」だ。ほどよいしょっぱさで、乳製品のような甘味がありミルキーな印象の塩だ。その味に惚れ込む有名レストランのシェフも多い。カフェラテに合わせると牛乳の甘味がぐっと引き立つため、砂糖を入れていないのにほんのりとした甘味を感じる。

2つめは、秋田県の男鹿半島で生産されている「黒い塩」。秋田県産の海水塩を青竹の中に入れて炭焼き窯で高温で焼成したもので、高温で塩の結晶が溶けて炭を取り込みながら再結晶するため、真っ黒に仕上がる。しょっぱさは非常にまろやかで、むしろ甘味すら感じるこの塩は、炭由来の苦味と香ばしさがあり、溶ける時にほのかに硫黄の甘い風味もする。これをダルゴナコーヒーにかけると、甘味と苦味を引き立て、炭焼きの風味をプラスしてくれる。ちょっと大人の雰囲気のダルゴナコーヒーに変化する。

エスプレッソマシンが家にあればいいが、なければインスタントコーヒーを少量のお湯で溶いたものなどで代用して、塩カフェラテを楽しんでみてほしい。そのおいしさに驚くはずだ。

(一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表理事 青山志穂)


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