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バゲットも創作生ハムメロンパンも 東京・東日本橋

2020/5/18
バゲット、食パン、クロワッサンなどの定番と菓子パンや調理パンなど約40種類が並ぶ
バゲット、食パン、クロワッサンなどの定番と菓子パンや調理パンなど約40種類が並ぶ

休日の静かなオフィス街の一角に、小さいながら朝から大にぎわいの店がある。「あんパン」にしようか、それとも「塩パン」がいいかなと大人も子供も笑顔いっぱいでパンを選んでいる。人気商品はみるみるうちになくなっていく。2017年11月「ブーランジェリーレカン」で活躍していたシェフ・割田健一さんが東京・東日本橋に「BEAVER BREAD(ビーバーブレッド)」というかわいい名前の店をオープンした。

Summary
1.有名ブーランジェリー出身シェフが本気で作った「町のパン屋さん」
2.「あんパン」から正統派「バゲット」までこだわりが詰まったパンの数々
3.小さな店に「おいしい」がぎっしり。セレクト商品も見逃せない

古くから問屋街として知られるこの町は日曜日には歩く人影もまばらになる。近年はメディアにも取り上げられるようなカフェやレストランが続々オープンしたが、ベーカリーはなかった。「では、自分が作ろう」ということで、このかいわいを昔からよく知っていた割田さんが「ビーバーブレッド」をオープンした。

告知は店先の貼り紙のみで、プレスリリースをはじめとした広報は一切行わず、ひっそりと店を始めた。それでも初日には600人近くが来店。平日や休日に関係なく、朝から晩まで絶え間なく客が訪れる人気店となっている。

割田さんはフランスパンの先駆的存在である「ビゴの店」で十数年ほど修業した後、銀座の老舗「ブーランジェリーレカン」のブーランジェリー部門の立ち上げにたずさわり、7年間シェフとして活躍。まさに王道フランスパン職人の道を歩み、数々の逸品を生み出す実力派シェフだ。そして、独立してオープンする店として選んだのが「町のパン屋さん」だった。

これまで、ずっとブーランジェリーに活動の場を置いてきた割田さんにとって、「町のパン屋さん」の定番「あんパン」や「メロンパン」を作ることはいわば新しいことへのチャレンジだ。

店に並ぶのは「バゲット」や「食パン」「クロワッサン」など定番で出しているもののほかに、菓子パンや調理パンなど約40種類。割田さんのアイデアで毎日のように新作が増えていく。

生ハムと巨峰のレーズンをはさんだ「メロンパンとオテイザの生ハム」

「メロンパン」は一見すると、よくあるビジュアルだ。けれど、ひと口食べると、その生地のしっとり感、最後にほんのりメロンが香るといった奥行きのある甘さ、香りに驚かされる。

この「メロンパン」、この店では様々に変身してみせる。なんと生ハムをはさんでしまった「メロンパンとオテイザの生ハム」。え? と思う組み合わせだが、これが不思議と合う。

ほのかに甘い生地と、フランスの地豚「バスク豚」を使った塩気がマイルドなピエールオテイザ社の生ハム、肉厚でジューシーな山梨県産の巨峰のレーズンのバランスが絶妙。生ハムとなじむようにと、生地にはピマンデスペレットというバスク産のトウガラシを忍ばせる工夫をしている。豊かな経験を持つ割田さんだからこそ生まれたパンだろう。

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